Microsoft、新たにデータセンターを2棟開設へ

オスロとスタバンゲルに開設へ

マイクロソフトは、同社のOffice365やAzure、Dynamics365などのクラウドサービスを提供する基盤として、ノルウェーに初となるデータセンターを2カ所開設すると発表しました。
マイクロソフトによると、それぞれのデータセンターは複数のアベイラビリティーゾーンを保有し、複数のデータセンターと連携が可能です。まずはオスロ、のちにスタバンゲルで開設予定です。

ノルウェーのデータセンター国家戦略は大きく前進

Azureサービスは来年にもサービスが利用できるようになると期待されており、残りの2つのサービスも、時期は確定していませんが順次サービス提供が可能になるとのことです。

今回の発表は、運輸省長官が「デジタル革命のハブとして、ノルウェーを繁栄させていくことに深くコミットします」と語るノルウェー政府にとって、大きな意味合いを持ちます。

マイクロソフトによる投資は、ノルウェーのビジネス/政府の競争力や生産性向上を保証し、彼らが「環境面、経済成長、雇用促進など、(ノルウェー)市民が包括的な労働生活を営むために責任を負う」と主張するところにも、ポジティブな影響を与えるでしょう。

このデータセンター建設によって様々な恩恵が受けられると期待するのは、少々楽観的すぎるかもしれませんが、FacebookやAppleがこれまでスウェーデンやデンマークをデータセンターのサイトとして選定してきた(更にGoogleも、スウェーデンとデンマークの土地を購買している)過去をふまえると、ノルウェーのデータセンター市場にとって新しい兆しが見えたのではないでしょうか。ノルウェー政府は、データセンター産業の成長に注力しており、2018年から、データセンターの固定資産税支払いを免除しています。

<備考>
ノルウェーでも少しずつ大手クラウド事業者によるデータセンター参入は増えています。
Facebookノルウェーで294MWの再生エネルギー電力源を確保(2018/5/24)
Google、ノルウェー最大の風力発電所から電力を購入(2017/7/7)

A digital rendering of the planned Kolos facility, Ballangen, Norway
Source: Kolos

他にもノルウェーでは大きなデータセンタープロジェクトがいくつか存在しています。Lefdal Mineデータセンターが昨年8月に発表したサーバールームのみで120,000平米規模のプロジェクトは徐々に成長していますし、2017年中旬にアメリカ・ノルウェー企業のKolosが「世界最大のデータセンター」として発表した計画もノルウェーでのものでした。

– Data Center Dynamics
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