クラウド大手2022年第1四半期決算 ~AWS、Azure、GCPが軒並み成長

クラウド事業者大手3社の2022年第1四半期決算が発表されました。各社共、成長期はまだまだ続いているようです。

アマゾン、マイクロソフト、グーグルの3社は、いずれもクラウド事業部門の成長を発表しました。しかし、すべてがバラ色というわけではありません。AWSの成長は、アマゾン全体としての四半期の赤字計上を止めることができず、Google Cloud Platform(GCP)は依然として定期的な赤字を計上しています。

 

AWS: またもや大きな四半期、アマゾン全体の収益は維持できず

AWSの今四半期の純売上高は184億4000万ドル、営業利益は65億ドルを発表しました。尚、2021年第4四半期の純売上高は178億ドル、営業利益は53億ドルでした。

AWSは過去12カ月間で700億ドル近い純売上高を達成しました。にもかかわらず、アマゾン全体では四半期で38億ドルの純損失を計上しました。

アマゾンCEOのAndy Jassy(アンディ・ジャシー)氏は、「パンデミックとそれに続くウクライナ戦争は、異常な成長と課題をもたらした」と述べています。「AWSは過去2年間で年間34%、第1四半期では前年同期比37%の成長を遂げており、企業がパンデミックを乗り切り、より多くのワークロードをクラウドに移行する上で、AWSは不可欠な存在となっている」

その後の決算説明会では、CFO(最高財務責任者)のBrian Olsavsky氏が、3月31日を末日とする12ヶ月間の末尾期間におけるアマゾンの設備投資額は610億ドルで、そのうち約40%が主にAWSを支えるインフラへの投資であったと発言しています。

AWSの投資家向け広報担当ディレクターであるDavid Fildes氏は、AWSのデータセンターを運用する際のエネルギーコストに関して、電力会社の価格設定に「多少の変動があった」と指摘しました。

マイクロソフト:Azureは引き続き成長中

Office 365などのサービスとAzureを含む同社の「Intelligent Cloud」部門の収益は191億ドルで、前年同期比26%増となりました。サーバー製品およびクラウドサービスの収益については、Azureをはじめとするクラウドサービスが牽引し、29%増加したと述べています。尚、前四半期の収益は183億ドルでした。

マイクロソフト全社では、総収益494億ドル、営業利益204億ドル、純利益167億ドルを計上しました。

マイクロソフトの会長兼CEOであるSatya Nadella(サティア・ナデラ)氏は次のように述べています。「今後、デジタル技術は世界の経済生産の原動力となる重要な投入要素になるだろう。マイクロソフトは、技術スタック全体にわたって、お客様の差別化、 レジリエンス力 の構築、do more with less(=より少ない労力でより多くのことを行う)を支援し、その機会を拡大し、シェアを獲得していく」

マイクロソフトのエグゼクティブバイスプレジデント兼最高財務責任者のAmy Hood氏は、「当社のクラウドプラットフォームに対する顧客の継続的なコミットメントと強力な販売実績により、予想を上回る28%の商用予約の伸びと前年同期比32%増の234億ドルのMicrosoft Cloud収益を達成した」と付け加えました。

ナデラ氏は決算説明会で、1億ドル以上のAzure案件の数が前年比2倍以上に増加したことを発表しました。

Google Cloud:成長するも依然として赤字

GCPとWorkspaceの両方を含む2022年第1四半期のGoogle Cloudの収益は58億2000万ドルに達し、前四半期の55億4000万ドルから、また2021年第1四半期の40億ドルから増加しました。同部門は9億3100万ドルの損失を計上し、前四半期の8億4000万ドルを上回りましたが、前年同期比ではわずかに減少しました。

全社の四半期収益は680億ドルに達し、純利益は164億ドルとなりました。

アルファベットとグーグルのCEOであるSundar Pichai氏は、次のように述べています。「第1四半期は、特にSearch(検索)とクラウドが力強い成長を遂げ、デジタル変革が進む中で、人々や企業に貢献している。今後も優れた製品とサービスに投資し、世界中のパートナーや地域社会に機会を提供していく」

同じくCFOであるRuth Porat氏は、次のように述べています。「第1四半期の収益が前年同期比23%増となったことに満足している。私たちは、すべてのステークホルダーのための長期的な価値創造をサポートするために、設備投資、研究開発、人材への配慮ある投資を続けていく」

決算説明会の中でPorat氏は、第1四半期の売上原価の総額が296億ドルで、これも23%増であったことにも言及しました。

「この最大の要因は、データセンターおよびその他のオペレーションに関連するコスト、次にコンテンツ取得コストで、主に定額制コンテンツのコスト、そしてYouTubeの広告付きコンテンツのコストによるものであった」

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

関連記事一覧

  1. この記事へのコメントはありません。