Google Cloud、VMware Cloud Foundationのワークロードをサポートへ

GoogleとVMwareは既存の提携関係を強化し、Google Cloud上でのVMwareワークロードのサポートを開始します。これによりGoogleは競合と同等の機能を提供できるようになります。

Googleはこの4月にオープンプラットフォームのAnthosを発表しましたが、両社はすでにパートナー関係になっていました。この連携により、ユーザーは手作業で設定を修正することなく複数のクラウドでITシステムを運用できるようになります。

また今回の連携により、VMware Cloud Foundation(VCF)はGoogleの パブリッククラウド 上に簡単に移植できるようになり、ユーザーは自社運用のサーバーやデータセンター利用を止める事も選択肢として生まれてきます。

VMEverywhere

実は今回の契約については何ヶ月も前から議論されていました。

現在、世界中には数千万のVMwareエンタープライズ・ワークロードが稼働しています。これらの利用ユーザーにとって、Google Cloudは今後のプラットフォームの候補になると思われます。

Google CloudのCEO Thomas Kurian氏は、Bloombergのインタビューで次のように述べています。「顧客は、既存のVMwareツール、ポリシー、経験値すべてを自社運用のプライベートクラウドからGoogle Cloudに移行できます。顧客は、VMwareへの投資を簡単に保護できるよう我々に求めていました。」

– Google

「Google Cloudとの連携の目的は顧客のニーズに応えることでした。今回のパートナーシップの強化により、顧客がGoogle Cloud Platform上でVMware Cloud FoundationのVMwareワークロードを実行できるようになる事に喜びを感じています。」VMwareの顧客業務担当最高執行責任者を務めるSanjay Poonen氏は、 ブログ記事でこのように述べていました。

「VMwareをGoogle Cloud Platform上に載せることで、 顧客のVMwareの既存資産を保ちつつ、新しいサービスの迅速な立ち上げを可能とし、またシームレスかつより安全なハイブリッドクラウド環境の運用を実現します。」

このソフトウェアは、VMwareではなく、CloudSimpleによって開発されています。 「我々は市場に最も早くソリューションを投入できる道を探していました。」とKurian氏は述べています。同氏はまた、今回の連携は同社のハイブリッドクラウド機能強化への第3段階であると説明しています。

尚、VMwareは、 2016年の提携以降同社の主要クラウドベンダーと定義するAmazonの契約とは異なり、Googleのインテグレーションパッケージを直接販売することはしないようです。

今年の後半には、Googleのクラウドマーケットプレイスでこの製品を購入できるようになります。 GoogleとCloudSimpleは、何か問題が発生した場合の顧客サービスを処理します。

VMwareと Microsoft Azure のパートナーシップも同様のスキームとなっています。

Data Center Dynamics

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