Microsoft、スイスに2つのクラウドリージョンを開設

プライバシーを重視する国家はデータの主権を望んでいる

マイクロソフトはスイスに2つの クラウド リージョン を開設し、スイス国内のユーザーに向けたAzureクラウドの提供を開始します。

スイスの強力なデータ保護法を考えると、この発表は驚くことではありません。その法律に倣い、同国の企業はデータを国内に置くようプライバシー要件を設けています。 この動きはドイツメディアの報道で、1年以上前に既に予測されていました。

Swiss role

「新しい市場に参入する際、特に規制の厳しい業界ではデータの保存場所が重要視される為、それに常に対処をしています。」とMicrosoft Azureのコーポレートバイスプレジデントを務めるTom Keane氏はブログ投稿で述べています。

2つのリージョンは、チューリッヒとジュネーブ近郊のデータセンターから配信されており、Office 365、Dynamics 365、Power Platformなどのクラウドアプリケーションにも対応しています。

Keane氏によると、既に30以上の顧客がスイスリージョンを利用していると言います。 顧客にはUBSグループや、大手保険会社のSwiss Re Groupらが含まれています。

また、国営の通信プロバイダーのSwisscomは、Azureへのプライベート接続であるExpressRouteを含むマネージド・パブリッククラウドサービスを提供するためにこのリージョンを使用している、とKeane氏は述べています。

スイスの重要性を考慮し、Google Cloudはすでにチューリッヒ近郊に3つのアベイラビリティゾーンを持つリージョンを展開しています。 Amazon Web Services(AWS)はまだ同国への展開はしておらず、データはパリとフランクフルトから提供されています。

Data Center Dynamics

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