マイクロソフトがクウェートでAzure クラウドリージョン

クウェート政府と提携

マイクロソフトが、クウェートにAzure クラウドリージョンを設立する予定です。

同社は3月6日、クウェート政府との戦略的パートナーシップを発表し、国内で「AIを活用した」Azureリージョンを開発することになりました。

このクラウドリージョンは「高度なインフラ」を提供し、グローバル企業や研究者を惹きつけ、クウェートを「地域的・国際的な金融・貿易ハブ」にすることを目指すクウェートのビジョン2035戦略に沿ったデジタル変革を加速させることが期待されています。

クラウドリージョンに関するスケジュールや投資コミットメントの詳細については、明らかにしていません。

Omar Saud Al-Omar通信担当国務大臣は、次のように述べました。「マイクロソフトとのパートナーシップは、AI技術を活用して経済の多様化を促進し、イノベーション、貿易、投資における国の地位を強化するための画期的なマイルストーンです。AIを活用したAzureリージョンは、国と地域の両方の課題に対処し、経済成長を促進し、公共サービスを向上させ、将来の労働力を準備する強固なAIエコシステムを構築します。」

また、マイクロソフトのEVP兼CCOであるJudson Althoffは、「クウェート政府と提携し、AIトランスフォーメーションを加速させ、国全体のイノベーションを解き放つことができることを誇りに思います。」

「AIを活用した新しいAzureリージョンの立ち上げを通じて、私たちは公共サービスを強化し、経済成長を促進し、クウェートの市民と住民により大きな価値を生み出すために必要なクラウドインフラを構築しています。私たちのパートナーシップはまた、Microsoft 365 Copilotを政府業務全体に統合し、より大きな創造性、生産性、効率性を促進するAIソリューションで専門家を支援します」と語っています。

マイクロソフトは、カタール、アラブ首長国連邦、イスラエルを含む中東の複数の国でクラウドリージョンを展開しています。2024年12月、サウジアラビアのクラウドリージョンの建設を完了し、2026年に本稼働する予定です。

同社はクウェートにクラウドリージョンを設立するほか、同国にAIイノベーションセンターを運営するマイクロソフトテクノロジーイノベーションハブを設立し、サイバーセキュリティを向上させるサイバースフィア イニシアチブで政府と協力します。

クウェート政府はまた、職員がMicrosoft 635 Copilotを利用できるようにし、省庁全体の効率化を支援します。

マイクロソフト欧州・中東・アフリカ(EMEA)担当プレジデントのSamer Abu-Ltaifは、次のように述べています。「私たちは、クウェート政府のクラウドトランスフォーメーションの旅と、公共部門全体の生産性と効率性を高める最先端のAIソリューションの活用を支援することに専念しています。このパートナーシップは、国のデジタルインフラを強化し、持続可能な経済成長を促進します。」

Googleは、2023年1月にクウェートにクラウドリージョンを設立する計画を発表しました。この発表も同様にクウェート政府との提携によるもので、政府サービスのデジタル化、政府データの移行と保存、国家デジタルスキルプログラムの設立を約束しました。

クウェートには、大規模なデータセンター市場はありません。DataCenterMapには、Zajil Telecom、STC、Ooredooが運営する国内4か所の施設が掲載されています。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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