Supermicroが5Gセルタワー用屋外エッジボックスを発表

Supermicroは、 エッジ でのインテリジェント処理を行う、電柱に取り付け可能な高耐久サーバを発表しました。

この新しいSuperServerオプションは、粉じんや噴流から保護できる IP65 準拠のエンクロージャに独自のSuperMicroボードを備えています。システムは、 GPU あるいは FPGA アドオンをサポートするIntel Xeonプロセッサを搭載したサーバで、エッジ側で実行される AI推論 のようなスマートアプリケーションを対象としています。また、ヒーターとファンを備えており、屋外での温度環境を-40℃から+50℃の間に維持します。

ポールポジション

Supermicro内部では、もうしばらくこの製品への作業が行われています。先月、Supermicroのテクニカルマーケティング担当シニアディレクターのDoug Herz氏は、DCDとのインタビューで次のようなヒントを出していました。「弊社は小型サーバや小型のマザーボードを作ることができる。電柱に取り付けられている小さなデータセンターを想像してみてください。例えばテキサス州のど真ん中では、温度は夏には100℃にまで上昇し、冬にはマイナス20℃からマイナス30℃まで下がります。それに耐えうるサーバは業界に存在しません。 そこで、する必要があるのは、新たな設計を作ることであり、それが今まさに我々がやっていることだ。」

この新たな「ボックス・オン・ポール(電柱ボックス)」は、5Gアンテナ塔で、キャッシュされたメディアコンテンツを安全に配信したり、ビデオ監視やその他の機密データを利用ユーザの近隣で保存するアプリケーションなどを対象としています。型番は「SuperServer E403-9D-16C-IPD2」で、重量は46kg、サイズは12.56”(319㎜) x 32.31”(821㎜) x 10.16”(258㎜)です。このユニットは、Xeon Dプロセッサを搭載し、FPGAおよびGPU用の3つのPCI-eスロットを備えた8×10インチの独自のSupermicro製ボード(X11SDW-16C-TP13F)をベースとしています。

– Supermicro

エッジ市場

「エッジ」は、ITインフラ分野での潜在的に巨大なニッチ市場として台頭しつつあり、 IoT などのアプリケーションやモバイル機器へのメディア配信において、サーバを利用ユーザやデバイスの近くに配置する動きがあります。ハードウェアベンダーは、エッジアプリケーションの登場に伴い、想定される需要に合わせてカスタマイズされたサーバやそれを収容ケースを提供する動きを模索しています。

2019年10月、シュナイダーエレクトリックは、屋内エッジアプリケーション向けの6U壁掛けマイクロデータセンターを発表しました。今週、Schneiderは17%の割引を含むチャネルパートナー向け条件を発表し、エッジ関連製品の多くはチャネルを通じてサードパーティベンダーによりインストールそしてサポートされることをCRNに対し説明していました。

一方、Dell EMCは、エッジアプリケーション用のコンパニオンサーバを備えた小型の「ラック・イン・ボックス」型の屋外データセンターを発表しました。これは電柱の上に配置されるわけではありませんが、PowerEdge XE2420は最大4つのアクセラレータと92TBまでのストレージが拡張可能とされています。

Data Center Dynamics

原文はこちら

関連記事一覧

  • コメント ( 0 )

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。