新型コロナの影響を受け、Googleがデータセンター投資の見直し、採用も抑制

マイクロソフトも採用計画を抑制

Googleの親会社Alphabetは、新型コロナウイルス感染症(Covid-19)の影響による経済の減速に伴い、データセンター投資の見直しを行う計画のようです。

また、新型コロナウイルスの影響で採用の大幅な抑制も計画する、とSundar Pichai CEOがGoogle全従業員に宛てたメールで伝えた、とブルームバーグ はレポートしています。

一方、Microsoftは、「特定の分野( まだ詳細は不明 )」を除き、すべての採用を凍結する、とBusiness Insiderは報告していいます。

大幅な減速

「ユーザや企業が継続的なサポートのためにGoogleに依存するわずかな戦略的領域で勢いを維持する中で、今が採用ペースを大幅に抑えるタイミングであり、 そして我々の成長が彼らの成功に重要であると信じている。」とPichai氏は述べています。

「他の領域で計画を下方修正し、Googleを今年から、以前よりも適切なサイズ、規模としていく。つまり、我々の最大のユーザやビジネスニーズに対処できるスタッフを慎重に優先的に採用させる必要があるということだ。」

昨年、同社は約20,000人の従業員を雇用し、今年も本来は同等数の採用を目標としていました。

Googleは2008年の金融危機の際にも同様の方法で対処しました。しかし今回に関しては、コロナ危機が、新人スタッフの教育や、リモート作業のための安全な設備を提供することすらより困難…といった更なる問題に直面しています。

– shutterstock

Googleの収益は、新型コロナウイルスによる減速に伴うアドセンス販売の不振の影響を受けましたが、同社はいかなる落ち込みにも耐えることができます。昨年の8月、同社はついにAppleを抜き、1億1,700万ドルと世界最大のキャッシュリザーブ(手元資金保有高)を持つ公開企業になりました。

「採用以上に我々は投資を続けるが、データセンターや機械関連、そしてビジネスに不可欠ではないマーケティングや旅行分野などへの投資の注力やペースを見直していく。」とPichai氏は語っています。

Googleは今年、2019年の130億ドル投資からわずかに減少しましたが、 合計235億ドルの設備投資のうち100億ドル相当を米国内のデータセンターやオフィスの開発に投資する計画を発表していました

昨年9月には、今後2年間で33億ドルをデータセンターに費やすとのコメントもしていました。

このようなデータセンター投資計画のスローダウンはありますが、クラウドサービスは、人々が在宅勤務や娯楽に大いに時間を費やすようになり、実際には活況を呈しています。

Data Center Dynamics

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