富士通がシドニー西部のデータセンターを拡張へ

最終目標は90MW

富士通は、シドニー西部 Pemulwuyの データセンター の拡張を計画しています。

第一フェーズでは、4,500平米(48,400平方フィート)のテクニカルスペースと20MW容量の拡張が行われ、2021年3月から運用が開始される予定です。

次期フェーズの計画では更に14,000平米(150,700平方フィート)と50MW容量が拡張される予定ですが、具体的なスケジュールは示されていません。全体として、稼働中の施設を含め、データセンター全体で90MWのIT負荷をサポートする予定となっています。

尚、この新データホールの建設では、1,300名以上の一時雇用が創出されると予想されています。

オーストラリアに賭ける

オセアニア地域のデータセンターポートフォリオの責任者であるJames Veness氏は次のように述べています。「プロバイダーはこの地域のインフラストラクチャパートナーを探しており、そこで富士通は、ハイパースケールクラウドプロバイダーやホールセール市場からの特定の設計・規模要件を満たすことに注力している」

「富士通は、オーストラリアで20年以上のデータセンターの構築経験と、政府や企業顧客に高品質なデータセンターサービスを提供してきた優れた実績がある。今回の拡張により、富士通データセンターはこの地域の継続的な成長に必要とされるデータホール容量を確保することとなる」

富士通はオーストラリア国内で6ヵ所(Homebush Bay 、Western Sydney 、New South Wales州の North Ryde 、Victoria州の Noble Park 、Queensland 州の Eight Mile Plains 及びWestern AustraliaのMalaga)のデータセンターキャンパスを保有しています。また、世界中の140ヵ所でデータセンターを運営しています。

この拡張は、 PUE 1.2の達成、 NABERS 格付けの取得 、そしてアップタイムの考慮等の狙いがあります。しかし、富士通のオーストラリアの施設にトラブルが全くないわけではありません。2015年に、同社のMalagaデータセンターは落雷による障害に見舞われました。この事故を受け、ダウンタイムリスクを最小限に抑える目的で、オーストラリア国内データセンター全体で1億豪ドル(7,918万ドル)を投じたアップグレードが行われましたが、2017年にHomebush Bay施設で障害が発生しました。

Data Center Dynamics

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