NTT、オレゴンにデータセンターを建設

NTT Ltdは、米オレゴン州ヒルズボロに144MW規模のデータセンターキャンパスを建設します。

以前はRagingWireとして知られていた同社のアメリカ部門がこのプロジェクトを監督します。太平洋岸北西部の 47エーカーの敷地を持つキャンパスには、およそ160超のデータセンターを保有するNTT Ltdのポートフォリオに更に5つの施設が追加される予定です。

NTTのグローバルデータセンター部門長を務める松尾隆一氏は、次のように述べています。「これは、潤沢なネットワーク環境、ビジネスに優しい環境、更には再生可能エネルギーも利用可能な大規模データセンターキャンパスを構築していくという戦略的な決定である。」

ソーラーパネル工場跡地

144MWのサイトは、合計100万平方フィート(93,000平方メートル)となる5つの棟で構成されます。最初の6MWは、2020年半ばに利用可能になります。

新しいキャンパスは、ソーラーパネル製造会社であるSunPower社の工場があった場所です。この工場は、2019年5月に売りに出され、最終的にNTT Ltdに売却されました。 The Oregonianの報告によると、SunPower社は施設の一部で引き続き稼働を続ける予定のようです。

新しいキャンパスの建設予定地 – Google map

SunPowerは、2018年に480,000平方フィート(45,000平方メートル)の工場を2,600万ドルで購入しました。この土地は以前はドイツのソーラーパネル製造会社のSolarWorld社が運営していましたが、中国メーカーが安価なソーラー製品を大量に市場へ投入したことにより、同社は破産を宣言し、その後売却されていました。

牛乳と免税の土地

NTT Ltdによると、オレゴン州の公益事業会社であるポートランド・ゼネラル・エレクトリック(PGE)社は、この新サイトに安価な電気料金を提供する予定です。また、同社は米国北西部の涼しく穏やかな気候を活用し、電力・冷却コストを節約できるとしています。

以前の記事でも述べたように、オレゴン州は、特に売上税、固定資産税など、テクノロジー企業に施設の建設を奨励することにフォーカスした税制優遇措置を特徴としています。

NTT Ltdのアメリカ部門のCEOであるDoug Adams氏は次のように述べています。「 海底ケーブル を介してのアジア地域への接続性、重要な税制上の優位性、低運用コストなどの要素により、ヒルズボロは、収益にプラスの影響を与えるデータセンターを探している企業にとって戦略的なゲームチェンジャーになるだろう。」

Data Center Dynamics

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