Greenpeace、中国テクノロジー企業を再エネ利用率でランク付け

GreenpeaceはGreen Cloud 2020レポートを発行しました。このレポートには、中国企業の再生可能電力の利用状況に関するランキングが記されています。

この調査は North China Electric Power University (華北電力大学)と共同で実施されました。レポートでは中国企業15社に対し、CO2排出量の削減、エネルギーの透明性の改善、 再生可能エネルギー のパフォーマンス、そして企業がどれだけ中国政府及び業界の影響を受けているか、等に基づき採点されています。

独立系データセンター事業者部門ではQinhuai Data社が1位、クラウド部門ではAlibabaが1位になりました。一方、Baosight Software社が独立系データセンター事業者部門の最下位となり、クラウド部門ではKingsoft社が最下位となっています。

石炭火力発電

昨年、 Greenpeace 社は中国のデータセンター業界および中国自体が石炭火力発電に強く依存しているというレポートを発表しました。

このレポートでは、2018年時点にデータセンターで99百万トン(109百万米トン)ものCO2を排出したことが原因であると報告されています。

Greenpeace East Asia と North China Electric Power University (華北電力大学)による共同調査によると、中国のデータセンター業界は2018年に161TWhの電力を消費したようです。そしてその電力の73%が石炭火力発電から供給されたと報告しています。

グリーンへの試み

結果はさておき、中国企業は、海外企業に比べて小規模ではあるものの、再生可能エネルギーへの投資を行ってきました。

Greenpeace 社によると、中国企業は再生可能エネルギーを利用する気運が高まっていると言います。例えば、河北省張北で600,000台超のサーバをホスティングするクラウド施設であるAlibabaのデータセンターでは、地元の風力発電所から電力供給を受けています。また、山西省のBaiduデータセンターは2018年に550GWhの風力発電を購入しています。

グリーンピースのランキングリスト –グリーンピース

Data Center Dynamics

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