Facebook、データセンターに100MW再生可能エネルギー動力を追加

公益事業会社が、FacebookのLos Lunasデータセンターに対して、50MWの太陽光発電所2基を建設

– Facebook

Facebookによる、同地域への 再生可能エネルギー発電投資は、総額8億ドルに上るでしょう。
Facebookがこれまで10億ドルを投じて運営している「Los Lunasデータセンター」拡張が進行しており、動力の調達が必要となっています。ニューメキシコ州の複数の公益事業会社によって設立された合弁会社は、同施設に動力供給するために、新たに50MVの太陽光発電所を二基建設する計画であると分かりました。

American Electric Powerの子会社と、地元の電力プロバイダーであるPNM Resourcesによって構成される「NM Renewable Development(NMRD)」によると、発電プラントは総額7000万ドルの投資となります。一基目は来年末、もう一基は2020年6月の操業が予定されています。建設が完了すると、新たに100MWの動力を太陽光発電によって補うことが可能となります。

要因および影響

これら最新の太陽光発電所を含め、Facebookはこの地域での太陽光・風力発電に少なくとも8億ドルを投資することになり、その総容量は396MVにもおよびます。

再生可能エネルギーを使用したデータセンター運用には各社が取り組んでおり、Facebookも、自社データセンターの50%を再生可能エネルギーで賄っており(2017年に達成)、2020年までに100%を目指すと約束しました。

AppleやGoogleといった超大手企業はすでにこの目標を達成してきましたが、既存の再生可能エネルギーインフラに大きく依存していました。一方でFacebookは、新しいプロジェクトへ積極的に投資してきた側面があります。
昨年だけで、同社は2.5ギガワット以上の太陽光および風力エネルギーの新規契約を交わしており、超大手企業が進んでに 再生可能エネルギー を促進するという考え方に重点を置いています。

PNM Resourcesの会長兼CEOであるPat Vincent-Collawn氏は「ニューメキシコ州には太陽光エネルギーのポテンシャルがあり、Facebookの成長によって、我が州が持続可能なエネルギー領域における先導的立場を果たすというコミットメントを体現することができます。ニューメキシコ州にFacebookを迎え入れることができたことを誇りに思います」と述べました。

Facebookは昨年、元のデータセンターキャンパスの最初の区画がまだ完成していないにも関わらず、更なるキャンパスの拡張を決断しました。(2023年まで続く予定)
Facebookの積極的な地域投資を受け、地元自治体・州当局はFacebookに対して今後30年間の財産税引き下げ、年間税額払戻し金として160万ドル、地方開発および雇用開発のための資金として1300万ドルを供与しました。年間で160万ドル〜と1300万ドルが地元と雇用の発展のために資金提供された形となります。ただしその背景には、Facebook社がニューメキシコ州の代替案としてユタ州での施設建設も検討しており、どうにかその動きを阻止したいニューメキシコの方策があったことも言及しておきます。

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