CSMA/CD

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– ウィキメディア・コモンズ

Carrier Sense Multiple Access with Collision Detection の略。
CSMA/CDとは、LANネットワークで用いられる媒体アクセス制御(MAC)方式のひとつで、通信路の使用状況を監視し、伝送路の空きを見つけてデータ伝送を行う方式のことです。 IEEE 802.3 で標準規格とされており、 Ethernet でも古くから採用されています。

主に初期の Ethernet の半二重通信複数の端末が同時にデータを発信すると、送信ケーブル内でデータの衝突(コリジョン)が発生し、データが破損してしまいます。そのため、CSMA/CDではあらかじめ伝送路上に他のキャリアがあるかどうか確認し、存在していることを確認した際には両者とも送信を中止し一旦待機します。 バックオフアルゴリズム と呼ばれるアルゴリズムによってランダムな時間を待機し、その後で送信を再開します。

ランダムに待機してデータ送信時間をずらすことによって、単一の伝送路でも相互に通信経路を用いることが可能になります。アクセス権の制御などは個々の端末ごとに行われるので、比較的簡単に実現できるという利点もあります。ただし、CSMA/CD方式はトラフィックが一気に増大すると待ち時間が膨れ上がってしまう難点を持ち、もともとデータ伝送の遅延が大きい場合、特に通信衛星などのように通信装置同士が遠く離れている場合には、伝送路の使用効率を高めることが困難です。




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