ERE

« Back to Glossary Index

DCPROデータセンター教育 Cooling Professionalクラステキストより抜粋

EREとは、Energy Reuse Effectivenessの略で、The Green Gridが定めたデータセンターにおける「エネルギー使用効率」を示す指標のことです。

データセンターのエネルギー使用効率を示す指標に PUE がありますが、ITエネルギーが消費した排熱は無駄になります。
そこで、データセンターから排出された余剰エネルギーを再利用する試みが始まっており、それに対応した指標としてEREが定められました。

EREの定義では、ICT機器が排出する「廃熱」は、オフィススペースや他の建物など、データセンター境界の外側で再利用する必要があります。廃熱は熱として直接再利用することも、吸収式チラーを介して熱を冷却に変換したり、あるいは様々な技術を介して電気エネルギーに変換したりといったことが考えられます。
尚、廃熱がデータセンターの境界内で再利用された場合、それは定義上EREとは見なされないが、データセンターの境界内の「総エネルギー」が低下するため、PUE値の低下に役立ちます。

ただ、廃熱の再利用は、有効利用がなかなか難しいとされています。理由としては、排熱自体が低温の「低品位熱」であることと、設備の建設維持に高いコストがかかる点、また場合によっては、冬季にオフィスのスペースを暖めるために使用できる熱もあるが、それ以外の時期では外部に放出する必要があり、複雑さとコストが増してしまう要因などがあります。




« 用語集一覧に戻る

関連記事一覧

  • コメント ( 0 )

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。