エクイニクス、Metalサービスに最新プロセッサとNvidiaのAI他を導入

Ampereの最新アームプロセッサー、AMD、Intelの最新チップも追加

エクイニクスは、同社のベアメタルサービスの拡大を続けています。同社は、Equinix Metalに最新チップとNvidiaのAIフレームワークを追加する発表を行いました。

エクイニクスデータセンター内で迅速に構成されるベアメタルサーバーとストレージを提供する「Equinix Metal」IaaS(Infrastructure as a Service)サービスに、今回AMD、Ampere、Intelの最新プロセッサーに加え、Nutanixのクラウド統合、そしてNvidiaのフルスタックAIアクセラレーションが追加されます。また、新たに6か所のMetalサービス提供施設の追加も約束されました。

Gartnerは、Infrastructure as a Serviceは急速に成長しており、2021年には新たに調達されるコンピューティングの約10%、2025年には40%に達するだろうと予測しています。コロケーションエリアの利用ユーザーは、クラウド基盤と共にハードウェアをオンデマンドで提供してくれるコロケーション事業者やその他パートナー企業に更に注目を高めています。

エクイニクスが買収したベアメタルプロバイダーPacketをベースにしたMetalは、2020年後半にサービス提供が開始されました。当初はアムステルダム、ニューヨーク、シリコンバレー、ワシントンDCでサービスは開始され、現在は米国、欧州、アジア(日本を含む)の18都市で利用可能となっています。本日の発表では、アトランタ、モントリオール、ヘルシンキ、ストックホルム、メルボルン、大阪の6都市が追加されました。

このサービスでは、一般的なDevOpsツールやKubernetesエコシステムを備えたオンデマンド・ハードウェアが提供され、多くの場合、同じサイト内にあるクラウドプロバイダーへのオンランプと並行して、アプリケーションのデプロイとスケーリングを行うことができます。エクイニクスは、初期の顧客としてサイバーセキュリティ企業のHumanやビデオゲーム企業のSuper League Gamingを挙げています。また、Solana Foundationはこのサービス上でブロックチェーンを実行しています。

エクイニクスの本日の発表では、第3世代AMD Epyc、Ampere社のArmベースのAltra、2022年初頭に発売予定のIntel Ice Lakeチップセットなどのプロセッサの提供についても約束されました。同社によると、Metalには一般的なワークロード向けに設計された第3世代のサーバー構成が含まれるとしています。また、AIトレーニングや推論など、特殊なワークロード向けに最適化された構成も用意されます。認定OSは、Ubuntu、Debian、FreeBSD、NixOS、Talos、Alpine Linux、Alma Linux、Rocky Linux、VyOSとなっています。

また、このサービスでは、AIインフラへの即時アクセスを提供するスタックであるNvdiaの「LaunchPad」も提供されます。これは、エクイニクスのMetalデータセンター9カ所で利用できるようになります。

更にNutanix Cloud Platformにより、Metalはパブリッククラウドとプライベートクラウドを統合し、ハイブリッドマルチクラウド全体をオンデマンドで提供します。これは現在、本格運用開始前のトライアルプログラムとなっています。

「エクイニクスは、世界最大のコロケーションプロバイダーとして、クラウドやエッジに基盤となるインフラを提供し、それらすべてを相互接続していく」Equinix Metalのマネージングディレクター、ザック・スミスはこのように述べています。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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