投資ファンド、Suseを25億ドルで買収

新オーナーは、混乱を招くような変化は起こさないと保証

オープンソース界の権威Suseは、これまでMicro Focus社が親会社でしたが、これからは、開発主体の投資ファンドEQT社が親会社となります。

EQT社はSuse買収に25億ドルを支払うとしており、事業についてはSuseの首脳陣をそのまま残し、完全に独立した形でビジネスをできるようにする方針です。この契約は、慣例通りの終了条件と、株主からの理解を得られれば2019年には完了する見込みです。

EQTパートナー社の共同経営者、かつ、EQTⅧ社で投資顧問として活躍するJ・リーシェル氏は、「私たちはSuseの近年の目覚ましい活躍や、オープンソース分野のパイオニアとしての力強い文化、これまでに成し遂げてきたものに対し感銘を受けています。私たちとしても、Suseとともに、成長とイノベーションにおける次の段階に進むことを楽しみにしています」と述べています。

オープンソース

1992年創設のSuseは、初めてLinuxを企業に初めて販売した会社です。その他にも OpenStack ビジネスにおいても成功し、Cloud FoundryやOPNFV等といった幾多のオープンソースの先駆けに関わっています。

「今日はSuseの歴史においてエキサイティングな日です。EQT社との提携によって、完全に独立した形でビジネスができるようになるのですから」とSuseのCEO、N・ブラウクマン氏はコメントしました。「Suseの発展は続きます。ここ数年よりもさらに勢いを増して成長していくでしょう」

「今回の提携は、EQT社とSuseとって2つの面から利益をもたらすでしょう。1つはさらなる投資機会、もう1つは、顧客とパートナーの成功に鋭く焦点を当てつつも、Suse首脳陣が長期的利益を確保することに継続して焦点を当てることができるようになることです」

「Suseの成長期を支えてきた現在の首脳陣は、今度は、技術革新への継続的な投資と市場参入によって、Suseをさらに発展させるでしょう」とブラウクマン氏は付け加えました。

この契約の水面下では、Suseは従業員を解雇せず、既存の全顧客との関係や提携関係も継続することが約束されていたため、オープンソース界でも今回の発表は前向きに受け入れられています。

Cloud Foundry FoundationのCTOであるC・チルダー氏は、「EQT社のSuse買収は、急成長中の業界が大きな価値を持つことを意味しています。この業界は、オープンソースソフトウェア、クラウドテクノロジー、企業のデジタルトランスフォーメーションに対する要望の3要素によって成り立っています。私たちは、SuseがCloud Foundryやより大きな規模のクラウドテクノロジーコミュニティに投資をしてくれることに期待しています」と述べています。

– Data Center Dynamics
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