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DigitalBridgeがフィンランドのDigita Oyの売却を検討中

ヘルシンキのデータセンターと放送インフラの運営会社が約12億ドル規模で売却を検討中

DigitalBridgeが、フィンランドの通信タワーおよびデータセンター運営会社Digita Oyの売却の可能性を、検討していると報じられています。

Bloombergは、この件に詳しい関係者の話として、デジタルインフラ投資家がアドバイザーと協力して買い手候補を探っていると報じています。

DigitalBridgeは、ヘルシンキを拠点とするこの事業者に対して、約10億ユーロ(12億ドル)を求めていると言われています。

話し合いは初期段階にあると伝えられており、同社は売却を断念する可能性もあります。

両社は、Bloombergにコメントを出していません。

1999年に、国営放送局Yleからスピンオフして設立されたDigita Oyは、フィンランドにデジタルインフラとサービスを提供しており、通信マストの最大の独立オーナーであると主張しています。

フランスのラジオサービス会社TDFグループは、2000年にYleから同社を買収し、2012年にFirst State Investmentsに売却しました。DigitalBridge(当時はDigital Colony)は、2018年にFirst Stateから同社を買収しました。

Digita Oyは、ヘルシンキのパシラ地区でサイトを運営しており、2棟の建物で最大1.7MWを提供し、1,650平方メートル(17,760平方フィート)に410ラックの合計容量を持っています。

今年初め、同社はインフラ部門を分離し、「Digita Tower Oy」という新会社を設立しました。また、同社は2023年にデータセンター部門を別会社として分割しています。

過去の報道では、DigitalBridgeは今年買収される可能性があると示唆されています。

DigitalBridgeのYondrがトロントの施設を竣工

DigitalBridgeグループの一員であるYondrは、カナダ初の施設となるトロントキャンパスの第1棟で上棟(最上部の鉄骨梁の設置)を完了したと、先週LinkedInで発表しました。

Yondrは、2024年後半に設立を発表し、2月に着工しました。

敷地面積は約4.5エーカーで、3階建て・27MW規模のデータセンターが建設されており、2026年半ばに初期稼働(最初のMW供給)が予定されています。

Yondrは以前、一棟投資オフィスのCathexis、Apollo Global Management、Mubadalaが所有していましたが、DigitalBridgeは2024年10月にYondrの買収を発表しました。条件は明らかにされていません。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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