APACのクラウド、データセンター事業は急速に成長

Datacentrepricingの最新の報告書では、アジア太平洋地域でのデータセンター及びクラウド事業は、今後世界で最も急速な成長を遂げるだろうと予測

Datacentrepricingの最新の報告書よりますと、アジア太平洋地域でのデータセンターやクラウド事業は今後世界で最も急速な成長を遂げ、クラウド収益はデータセンターのそれをはるかに上回るだろうと述べています。

具体的には、2025年初頭までの今後4年間この地域のフォーキャストとして、クラウド収益は87%増、一方データセンター収益は22%増と、クラウド収益はデータセンター収益の4倍になるとの予測です。

(※編集部注: クラウド収益、データセンター収益に関する具体的な定義は不明)

急成長

この報告書では、APAC地域におけるデータセンター及びクラウドサービスの市場状況を解説されています。対象範囲は、インドネシア、マレーシア、シンガポール、タイ、ベトナムなどの東南アジア諸国、オーストラリア、中国(および香港)、日本、韓国、そして台湾が含まれます。尚、インドは含まれていません。

報告書では、アジア太平洋地域では、現在522人ごとに1平方メートルのデータセンタースペースが存在するとし、特にオーストラリア、香港、シンガポールなどのハブ拠点を持つ国では、他のアジア地域よりも「1人あたり」のデータセンターフロアスペースが著しく高い、としています。

当然のことながら、中国がAPAC最大の(世界では2位)データセンタースペースを保有しており、2021年のスペース予測は170万平方メートルと、この地域全体のデータセンタースペースの43%を占めています。Datacentrepricingは、中国のデータセンター事業者の年間収益成長率がより高いことを示しています。例えば21vianet Group、GDS Holdingsの2020年第1四半期の報告による年間収益成長率は、それぞれ25%と39%でした。

APACで次に大きいデータセンター市場はオーストラリアと日本(それぞれ11%)で、続く4位は10%のシンガポールです。

シンガポールは、2021年まで続く可能性がある新規データセンター建設のモラトリアム(一時停止措置)期間にあると考えられていますが、これが依然有効かどうかは不明です。 Singapore Press Holdings(SPH)とKeppel Corporationは、今年7月に、 Genting Laneでのデータセンターの開発および運用に関する合弁会社を発表しました。

Data Center Dynamics

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