オランダのNLDC/TDCGがNorthCへとブランド変更

2019年に合併により設立されたオランダ最大のコロケーション事業者が、 NorthCという新しいブランド名を発表しました。

The Datacenter Group(TDCG)とNLDCは、2019年7月にオーナー企業であるDeutsche BankのDWS投資部門により合併が行われ、(現在NorthCとして報道されている)オランダ国内に10棟のデータセンターを持つグループ組織ができました。これは、地元のデータセンター事業者が、市内での新規データセンター開発の一時停止措置の解放要求に関し、アムステルダム当局と交渉を行っていることに続く動きとなります。

オランダの大胆さ

2019年7月に、アムステルダムの2つの市当局は、DCセクターは「制御不能」であると宣言し、新規データセンターの計画承認を中断するとしました。市をデータセンターのハブとして発展させたいという野望があったにも関わらず、アムステルダムとハールレメルメール自治体の市町村は、事業者の土地と電力の需要に対する懸念への対応として新規開発の一時停止措置を発表しました。

一時停止措置は、新規計画申請の遅延を起こします。しかしオランダデータセンター協会(DDA)は2020年中には承認を再開するだろうと予測しています。DCDのコンタクトに対し、 DDAのマネージングディレクター Stijn Grove氏はこう言います。「私たちは、アムステルダムやハールレメルメール自治体との話し合いを順調に進めてきました。現在、私たちは新しいデータセンターのポリシーとデータセンターの長期的な拡張戦略について取りまとめています。5月6日頃には新しいポリシーと戦略が導入される予定です。」なお、以前に承認されたプロジェクトについては進行中であり、オランダのその他の地域では承認の一時停止措置は実施されていません。

アムステルダム – shutterstock

NorthCは発表で、オランダ国内のさまざまな地域における「強力なローカルプレゼンス」を約束し、接続性 ハイブリッドクラウド に関するカスタムサービスを提供するとしています。特にこの事業者は、「オランダ国内。主にアムステルダムを拠点とし展開する米国系大手データセンター事業者に代わって信頼できる代替手段になりうる。」と述べています。

アムステルダムに旗艦データセンターを1サイト、オランダ国内に9つのデータセンターを保有するNorthCの発表では、オランダ国内のあらゆる組織に近く、高速な地域間の接続網などの、地元としての強みが強調されています。

「オランダ国内で、異なる地域で似たような存在感を持つデータセンター事業者は我が社を置いて他にない。」と、2019年後半にエクイニクスから入社したNorthC CEOのAlexandra Schless氏は声明で述べています。「他の地域企業とのビジネスの可能性を提供する信頼できる地元のデータセンター事業者を探す顧客が増えていることを私たちは知っている。」と彼女は言います。

「5年前のデータセンターの選定条件は、主にキロワット容量や冷却程度のようなものでした。現在、企業は様々な選択肢に直面している。クラウドに何を配置するのか?それを行うための最善の方法は何か?等。」

データセンターで自社の機器を運用するコロケーション顧客は、それらを近場に保つ必要がある、と彼女は言います。今回の新名称は、会社の地域を示す「北」と「顧客(Customer)、接続(Connectivity)、クラウド(Cloud)、およびコンテンツ(Contents)」を表す「C」との組み合わせであるとリリースでは説明されています。

「我々はNorthC Data Centersというフレッシュな新名称を歓迎する。」と、DDAのGrove氏はDCDに対し話しました。「全国に広がる彼らの10か所の相互接続されたデータセンターは、オランダ市場のどの地域でもよく見えている。」

Data Center Dynamics

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