エクイニクスがPacketのTinkerbellオープンソース・ベアメタルプロビジョニングシステムを強化

エクイニクスは、Equinix Metalのベアメタル型 IaaS (Infrastructure as a Service)で使っているTinkerbellプロビジョニングシステムの改良を発表しました。

2020年10月に開始されたEquinix Metalは、エクイニクスが2020年1月に買収したPacket社の技術を使用しています。エクイニクスによると、Tinkerbellはすでに1日あたり数千台のサーバのプロビジョニングを行っているといいます。現在はピーターパンにちなんだ名前の追加機能が追加され、また、Kubernetesをはじめとするコンテナやクラウドインフラストラクチャのオープンソースプロジェクトの本拠地であるCloud Neutral Computing Foundation(CNCF)の サンドボックス プログラムにも参加しています。

Faith and trust and pixie dust(信じる心と妖精の粉があれば)

Equinix Metalのマネージング・ディレクターであるザック・スミス氏は、次のように述べています。「今日、我々は、CNCFのサンドボックスプログラムへの参加以降、Tinkerbellにかなりの数の新機能を追加し、躍進を遂げたことを発表した。これには、共有アクションによるコンポーザブル・ワークフロー(CNCF Artifact Hubの活用)、Tinkerbell用Cluster APIのテクニカル・プレビュー、多種多様な主要OSのアウトオブボックス・サポートなどが含まれる」

「私はいつも、Tinkerbellは社内のPXE(Preboot Execution Environment)サーバにぴったりの名前だと思っていた。だから、新しいコンポーネントにHookやCrocodileのような素晴らしい名前が付けられたことは、オープンソースの成功の確かな証である」

Tinkerbellは、ベアメタルサーバを展開するマイクロサービスの集合体であり、物理的なハードウェアは、メーカー、プロセッサアーキテクチャ、内部コンポーネント、ネットワーク環境に関係なく、プログラマブルなデジタルインフラストラクチャとして使用することができる、とエクイニクスのリリースでは説明しています。「Tinkerbellを使えば、インフラ運営者や開発者は、あらゆる異種ハードウェア(x86やArmを含む)を標準化し、プライベート、ハイブリッド、エッジインフラを設定しセキュアにするための強力なワークフローの作成、選択されたOSや仮想化ソフトウェアの導入、そしてハードウェアのライフサイクルをプログラムで管理することができるようになる」

最も重要な新コンポーネントは、DockerのLinuxKitをベースに、コミュニティ内で開発されたインメモリOSインストール環境のHookです。Hookを使うことで、エンドユーザーはアクションイメージをより迅速に再構築することができ、構築時間を45分から90秒に短縮することができます。また、メモリの使用量も削減できます。

また、Tinkerbellにはコンポーザブル・ワークフローが搭載されており、ユーザーはDocker Hub上でコンテナ・イメージを利用するのと同様に、共通のワークフロー・アクションを共有し再利用することができます。Tinkerbellの一般的なアクションはGoで書かれ、バイナリとして提供されており、プロビジョニング時間を短縮するためにHookの新機能も利用しています。

プロビジョニングシステムには、Kubernetesクラスタを実装するための一般的なCluster APIも実装されており、Kubernetesを使い慣れた人がTinkerbellを簡単に使えるようになっています。

Tinkerbellは、VMware ESXi、RedHat Enterprise Linux、Windows Server、Flatcar Linux、Ubuntu、CentOS 8、Debian、NixOSなどのOS上ですぐに動作するようになっています。

Tinkerbellは、DHCP/TFTサーバ(Boots)、メタデータサービス(Hegel)、インメモリOSインストール環境(Hook)、ワークフローエンジン(Tink)の4つの主要コンポーネントで構成されています。また、オプションで5つ目のコンポーネントとして、Baseboard Management Controllers(BMC)と通信するPower and Boot Service(PBnJ)があります。エクイニクスはPacket買収後の2020年5月にTinkerbellをオープンソース化し、2020年11月にA SandboxプロジェクトとしてCNCFに提出しました。

Data Center Dynamics

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