ETCが800ギガビットイーサネットの仕様を公開

”25ギガビットイーサネットコンソーシアム”からの名称変更後に

Ethernet Technology Consortium(ETC:イーサネット・テクノロジー・コンソーシアム)が800 ギガビットイーサネット( 800GbE )の仕様を公開しました。ETCとは、Arista、 Broadcom、Cisco、Dell、Google、Mellanox、そしてMicrosoftが参加する業界コンソーシアムです。

より高速な イーサネット は、データセンター内およびデータセンター間通信の高速化をもたらします。仕様は現在公開されており、最終的には IEEE による正式な標準化作業に向けての基礎として意図されています。尚、ETCはブランド名を変更しています。2014年にネットワーク通信速度のブレークスルーを促進するために設立された際には、 25 Gigabit Ethernet Consortium(25ギガビットイーサネットコンソーシアム)という、現在では少し古く感じる名称を付けていました。

Fast movers

ETCのチェアマンのBrad Booth氏は、次のように述べています。「イーサネットは急速に進化しており、団体として”25G”という名称はコンソーシアムの範囲を制約しすぎると感じた。我々は業界をオープンにしたかった、それにより業界は、新興市場および発展途上市場向けのイーサネット仕様を強化できる組織を持つ事ができるようになる。」

– shutterstock

25Gイーサネットコンソーシアムは、2014年7月に設立され、単一レーンの25Gbpsイーサネットと、2 つのレーンを束ねた50Gbpsイーサネットを規定し、2015年に草案を完成させました。IEEE標準化団体は2014年11月から作業を開始し、2016年6月にIEEE 802.3by規格として合意しました。その後、さまざまなタイプの光ファイバの物理仕様が定義され、そしてコンソーシアムは2017年にマルチベンダー相互接続性テストのデモンストレーションを実施しました。

現在、「Terabit Ethernet(テラビット・イーサネット」への移行とともに、100Gbps超のスピードに注目がシフトしてきています。ETCが目指している大きな目標は 800Gbase-R 仕様の策定です。(”base-R”は既存メディア上の現在の標準ファミリを示し、”base-T”および”base-C”は旧世代を示す)

以前のイーサネットでの繰り返しと同様、多くのテクノロジーの再利用され開発されるでしょう。800Bbase-R仕様(または 800GbE )では、メディアアクセス制御(MAC)および物理コーディングサブレイヤ(Physical Coding Sublayer:PCS )の新たな定義が必要となります。これらは、 IEEE802.3bs 規格である 400GbE の既存仕様から転用され、8つの106Gbpsレーンで動作するように再定義されます。前方誤り訂正(Forward Error Correction)機能などのその他の仕様については、互換性のために保持されます。

「この作業の意図は、標準の400GbEロジックをできるだけ再利用し、800GbE MACおよびPCS仕様を策定し、マルチレートイーサネットポートを実装するユーザへのオーバーヘッドコストを最小限に抑えることでした。」

団体はすでにその仕様を公開し、ETCのサイトから入手可能です。

Data Center Dynamics

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