GitHubのコードがArctic World Archiveに格納

ソフトウェアコラボレーションプラットフォームのGitHubは、 北極圏ノルウェー領のスヴァールバル諸島にあるPiqlの長期ストレージデータセンター Arctic World Archive(北極圏世界アーカイブ)に6,000のソフトウェアリポジトリを格納しました。

オープンソースソフトウェアは、1,000年間保存可能な独自仕様のフィルムで保存されます。

世界が苦境に立たされても(When the world’s in a pickle)

186リールのpiqlFilmは、7月8日により広いアーカイブ内のArctic Code Vaultに格納されました。2019年後半に発表されたこのデポジットは、今年初めに開始予定でしたが、新型コロナウイルスパンデミックの影響を受けて遅れました。

スヴァールバル諸島は、渡航制限をしたことで、これまでにCovid-19の症例をゼロに維持してきましたが、7月15日に一部の渡航許可の再開が発表されました。

「コードはスヴァールバル諸島の人口数千人の町ロングイェールビーンに上陸し、そこで地元の物流会社に引き渡され、中間の安全な保管庫に一晩で運ばれた。」とGitHubの戦略プログラム担当ディレクター、ジュリア・メトカーフ氏はブログ投稿で述べています。

「翌朝、山中に作られた廃鉱に行き、その後数百メートル先の永久凍土の奥にある部屋に行った。そこでコードは現在、1,000年以上にわたり全世界のオープンソースコードを保存するという使命を果たすべく保管されている。 」

スヴァールバルは、民間人が居住する世界最北端の集落であり、42か国によって非武装化が宣言され、その一部は北極圏世界アーカイブの拠点である廃鉱のネットワークで覆われています。近くのもう1つの炭鉱には、Global Seed Vaultがあります。

これらの 炭鉱は永久凍土に覆われており、施設は安定した低温環境に維持されています。 Arctic World Archiveには、欧州宇宙機関、バチカン写本、シーメンス文書、メキシコ独立法のコピー他多数の歴史的データも保存されています。

昨年マイクロソフトが買収したGitHubは、親会社のProject Silicaも長期保存用として使用しています。

「超高速レーザー光学における最近の発見を活用し、ガラス材料の物理的構造を永久的に変化させるプロセスを通じて、データは石英ガラス内部に保存される。」とメトカーフ氏は語っています。

「石英ガラスは、数万年以上もデータ保管が可能な耐久性のあるストレージメディアだ。電磁干渉、水、熱への耐性もあり、世界のオープンソースソフトウェアを将来の世代のために永久保存するための理想的なストレージメディアだ。」

Data Center Dynamics

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