ファーウェイがスマートデータセンター構築サービスを発表

ファーウェイは、人工知能(AI)を活用して電力使用効率(PUE)の最大15%削減を目指し、効率的な設備設計・建設・運用を行うインテリジェントデータセンターサービスの計画を発表しました。

このライフサイクル全体でのワンストップショップ・サービスには、コンサルティングと設計、導入、インテリジェントな運用保守(O&M)、および運用サポートが含まれます。これは、今回、新型コロナウイルス(covid-19)の世界的な発生の影響で、ハイテク業界系イベントで初めて延期・中止に追い込まれた MWC 2020の中止をきっかけに開催された同社主催のオンラインイベント、”Industrial Digital Transformation Conference”の場で発表されました。

尚、Schneider Electric(シュナイダーエレクトリック)がドイツの建設系ソフトウェア会社RIBを14億ユーロ(15億ドル)で買収したこともあり、スマートビルへの関心も高まっています。

必要な効率

「大規模データセンターは、将来に向けた注力や挑戦を行うだろう。」Huawei Enterpriseのエンタープライズサービス部門バイスプレジデントのHank Stokbroekx氏は、ウェブキャスト上で次のように語っています。「超大規模データセンターには、リソースの集中、高電力効率、ビジネス継続性、技術革新、インテリジェンスという5つの機能が必要だ。」

Stokbroekx氏によると、このサービスは環境に優しく、またインテリジェントであると言います。また、モジュール式データセンターを使用し、占有物理スペースを削減し、PUEを1.2に削減可能とする省エネAIアルゴリズムを実装しています。

– shutterstock

インテリジェント:3DモデリングやControl Flow Diagram(CFD)ソフトウェアは、データセンターの構築をシミュレーションするのに役立ちます。Smart IDCはシステム情報をすばやく収集し、ワンクリックでレポートを生成し、計画や設計のための正確な情報を提供します。I・Migratorは、ワンストップソリューションの生成や技術管理サービスを提供し、データセンターの運用リスクを大幅に削減します。

Huaweiのサービスはコンサルタントから始まります。コンサルタントは、TOGAFやADMなどの計画基準を使用して、顧客のビジネス戦略を認識し、適切な戦略的データセンター投資を決定します。次に、I・Designerなどのクラウドベースの設計ツールを使用して、提案されたデータセンターの建設を事前にテストおよび検証し、建設リソースを割り当てます。ファーウェイは、これにより現地での建設期間を最大50%短縮できると主張しています。

運用段階では、Huaweiは継続的な監視とAI障害予測により、効率を20%向上できるインテリジェントO&Mサービスを約束します。これは、中国の東莞およびウランチャブにある同社独自のクラウドデータセンターで培われたアイデアに基づいています。Huaweiは、監視、予測、警告、調整、意思決定、指揮を含む運用サポートサービスも提供しています。

シュナイダーがRIBを買収

一方、フランスのSchneider Electricは、ドイツの建設ソフトウェア会社RIB Softwareを14億ユーロ(15億ドル)で買収し、スマートビルディングに関する専門性をさらに強化しています。Schneider Electricの会長兼CEOのJean-Pascal Tricoire氏は、「Schneider Electricは、将来の建物は完全デジタル化および完全電化になると考えている。」と述べ、世界のCO2排出量の40%は建物から来ているという点を付け加えています。

Schneiderはデジタル技術を活用して建設の効率化、そして建物のよりグリーン化に向けた計画を立てている、とこの声明で述べています。

Data Center Dynamics

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