IBM、19インチのメインフレームを発表

従来型サーバーの横に設置可能

クラウドデータセンター市場への参入を熱望していたIBMは、標準的な19インチのサーバーラック同程度のサイズの薄型で一対のメインフレームシステムを公開しました。

IBMのz14 Model ZR1とLinuxONE Rockhopper IIには、必要スペースを40%削減する「シングルフレーム」デザインが採用されました。これにより、標準的なサーバー配置にフィットさせることができ、サーバーキャビネット用に設計された電力・冷却装置を使用することも可能です。

前者は、従来型メインフレームであり、1964年に発表されたSystem/360に由来するz Systemsシリーズの特徴を全て有しています。その一方、後者は、Linuxを使用するよう設計されたメインフレームの新たな潮流の中の一つです。

両機器とも、IBMのクラウドデータセンターに設置される予定です。

縦長な形状

メインフレームは従来型サーバーより更にパワフルで回復力に優れ、そして数段高価です。そのため、歴史的に、小売業や金融業界で特定の用途に使われてきました。しかしながら、仮想化によって異なるタイプのハードウェア間の違いが軽減されたので、こういった機器でも新たなソフトウェアを利用できるようになりました。

IBM のZ事業部門のGM、R.マウリ氏は、ブログ上で、最新のメインフレームのセキュリティ認証について強調しています。そして新規参入企業によってIBM のZシリーズの性能が、さらに幅広いユーザー層に届けられることを期待しています、と述べました。

「1日に8億5千万以上の完全に暗号化されたトランザクションを単一のシステムで上処理することが可能です。我々の新しいメインフレームは特別なスペースや冷却、あるいはエネルギー等を必要としません。それでも、セキュアなデータ運用を大規模なスケールで可能にするために、IBMの画期的な暗号化機能やSecure Service Container技術を提供します」とマウリ氏は語りました。

「新しいIBMのZシリーズとIBM LinuxONEは、容量やパフォーマンス、メモリ、そして、キャッシュメモリと、システムのほぼ全ての要素を大幅に増量しました」

特にZ14 ZR1は、ストレージやネットワーキング、その他の要素も、メインフレームと同じフレームに搭載することができます。筐体を「箱型データセンター」サーバーとすることも可能なのです。

– Data Center Dynamics
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