Nvidiaとフィンランドの研究者らがAIテクノロジーセンターを設立

新センターは、卓越した計算能力を要求する研究プロジェクトをサポート

フィンランド人工知能センター(FCAI)とNvidiaが提携し、Nvidia AIテクノロジーセンター(NVAITC)を設立しました。

新センターの目的は、医療やスマートシティなどに向けたAIアプリケーション開発の研究者への支援です。

NVAITCは2020年6月にオープンし、NvidiaはセンターにGPUやAIソフトウェアなど、開始に際し必要なハードウェアを装備すると発表しました。 NvidiaのGPUは、AIトレーニングと推論に必要とされます。

FCAIは、ニューラルネットワーク分野の専門家のコミュニティであり、アールト大学、ヘルシンキ大学、フィンランドのVTTテクニカルリサーチセンターの研究者らで構成されています。

これはこの手の最初のセンターではありません。以前、NVAITCはルクセンブルクとイタリア、およびいくつかのアジア諸国で同様の施設を設立しています。

スーパーコンピュータの支援

The Finnish IT Center for Science(CSC)も同様協力し、AI研究者がカヤーニデータセンターのHPCへのアクセスを提供します。

最近、CSCは、廃熱を利用するために施設に地域暖房システムの設置を発表しました。

カヤーニデータセンターにはいくつかのスーパーコンピュータがありますが、今後プレエクサスケールHPCであるLUMIが設置されます。 LUMIは2021年に稼働を開始し、最終的にエクサスケール・スーパーコンピュータに向けた足がかりとして機能する、ヨーロッパでの数多くのシステムの1つです。

– CSC

AIソリューション向けGPU

FCAIのKeijo Heljanko教授は、次のように述べています。「人工知能は、ほとんどすべての産業や研究分野に適用できる。」

「しかし、科学的ブレークスルーを達成するには、NVAITCから提供されたサポートなしでは作業を完了させることができないほど大きなデータセットの処理が必要となる場合がある。ハードウェアプロバイダーとして、NVIDIAはGPUベースのシステムに関する深い専門知識を持っているが、AI研究者らはそれにまだアクセスできていない。」

NVIDIAのNVAITCシニアディレクターを務めるSimon See氏は次のように述べています。「世界中の科学者、研究者、企業は、人工知能の力を活用するためにNVIDIAのAIコンピューティングプラットフォームに依存している。」

「FCAIとのコラボレーションにより、フィンランドにおけるAI研究を加速し、すでに現場で優れた研究を行っている同国の科学者を更に後押しする。」

Data Center Dynamics

原文はこちら

関連記事一覧

  • コメント ( 0 )

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。