世界のハイパースケールデータセンター数は541 -Synergy報告

今年に入り26か所が開設、パイプライン上に176か所

Synergy Researchの報告によると、Covid-19パンデミック状況下にもかかわらず、今年に入り世界中で更に26か所の ハイパースケールデータセンター が開設されました。

世界の全体数は、2019年10月時点の500か所から、541か所になりました。そして現在、176か所が建設中か計画中です。

ホールセール・ブーム

「過去8四半期(2年)では100か所の新しいハイパースケールデータセンターが開設されたが、そのうちの26か所は今年の前半である。」とSynergy Research Groupのチーフアナリスト、John Dinsdale氏は述べています。 「COVID-19はいくらかの物流上の問題を引き起こしたが、堅調な結果となり、これらの投資を推進するサービスの根本的な強さを示している。更に、176か所が計画中あるいは構築段階にある。これは、データセンター向けハードウェアベンダーや ホールセールデータセンター 事業者にとっての朗報です。」

米国は依然として最前線に位置し、世界のハイパースケールデータセンターの合計数の40%近くを占めていますが、成長率ではEMEAとアジア太平洋地域が最も高いです。 2位は中国で9%、日本は6%で、英国、ドイツ、オーストラリアと続き、合わせると世界全体の67%を占めます。米国、韓国、スイス、イタリア、南アフリカ、バーレーンにおいては、昨年の新規追加数が過去最大でした。

AmazonとGoogleは昨年最も構築スピードが速く、昨年新設されたハイパースケールデータセンターの半数に達しています。 次にアクティブな動きを示していたのはMicrosoftとOracleです。ハイパースケールデータセンターの過半数(70%)は事業者からリースされているか、パートナーが所有しています。

「データセンターのフットプリントが最も高い企業は、Amazon、Microsoft、Google、IBMら大手クラウド事業者である。」とSynergy報告は述べています。 「それぞれ60か所以上のデータセンター拠点を持ち、北米、APAC、EMEA、中南米の4地域のうち少なくとも3地域に展開している。Oracleもまた、特に幅広い地域にデータセンターを展開している。その他、 Apple、Facebook、Twitter、eBayは主に米国内データセンターに重点を置く傾向があり、あるいはAlibaba、Baidu、Tencentは中国国内に重点を置いている。」


これまでの話から、疑問が湧いてきます。ハイパースケールデータセンターとは何でしょう? Synergyは、「世界の主要クラウドおよびインターネットサービス事業者20社が持つデータセンターのフットプリント」に基づいていると述べていますが、正確な定義は秘密にしており、有料顧客にのみ開示しています。同社は以前、施設の総費用が分析において重要な役割を果たしているとDCDに語っていました。

Data Center Dynamics

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