英国の規制当局Ofcomが、Amazon、Microsoft、Googleのクラウド支配に対し調査へ

英国のメディア規制当局Ofcomは、クラウド大手3社のセクターでの支配的立場について調査を行うと発表しました。

このウォッチドックプランでは、Amazon、マイクロソフト、グーグルが競争を阻害し、技術革新や成長を制限していないかどうかを調査する予定です。

「クラウドセクターはまだ発展途上であるため、潜在的な競争上の懸念を早期に発見し、市場が成熟するにつれそれが埋没するのを防ぐために、現在の市場がどのように機能しているか、そして将来的にどのように発展していくかを調査していく」

規制当局は、英国のクラウド市場について、関心を持つ当事者や影響を受ける当事者から最初の意見を募り、12カ月以内に報告書を公表する予定としています。

「もし市場がうまく機能していないと判断された場合、価格の上昇、サービス品質の低下、イノベーションの抑制などにより、企業や最終的には消費者に悪影響を及ぼす可能性がある」と、Ofcomは述べています。

「その場合、政府の改革を勧告したり、競争や消費者の強制措置をとったり、Competition and Markets Authority(CMA:競争・市場庁)に市場調査を依頼したりすることもある」

この見直しは、Ofcomによるデジタル市場に関するより広範な調査の一部であり、規制当局は個人的なメッセージやバーチャルアシスタントにより調査を行う予定です。

Ofcomのコネクティビティ担当ディレクターであるSelina Chadha氏は、次のように述べています。「私たちの生活、仕事、遊び、ビジネスのやり方は、デジタルサービスによって変化してきた。しかし、コンテンツを提供するプラットフォーム、デバイス、ネットワークの数が増え続けるにつれて、規制当局が直面する技術的、経済的な問題も増えている。このような理由から、我々はデジタル市場を精査し、競争の懸念を特定し、デジタル市場に依存する人々や企業にとってそれがうまく機能していることを確認するための作業プログラムを開始する」

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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