DigiPlexの消火システムの誤作動で、NASDAQノルディックがダウン

最新情報:消化システムは作動しデータホール1室がオフラインになったが、バックアップシステムの反応が遅かった

ヘルシンキにあるNASDAQノルディック証券取引所は、DigiPlexデータセンターにおける障害の影響で、水曜日の午後4時まで閉鎖状態となっていました。

結果として、コペンハーゲン、ヘルシンキ、レイキャビク、リガ、ストックホルム、タリンそしてヴィリニュスで取引が一時停止になりました。しかしながら、NASDAQから独立しているオスロの取引所は影響を受けませんでした。

ストックホルムから30km北にあるヴェスビーにあるDigiPlexデータセンターでは、ガスを基にした消化システムが作動しましたが、NASDAQノルディック証券取引所専用のデータホールの電源が落ちてしまいました。DigiPlexはDCDに連絡を取り、NASDAQノルディック以外の顧客には影響はなかったこと、そして実際に火災は起きていなかったと述べました。

NASDAQノルディックがDigiPlexに移転したのは2015年です。それは、同社が国際金融サービス業界に提供する技術サービスの多様性を拡げる計画の一環でした。

バックアップの遅れ

同社のスポークスマンがBloombergに話したところによると、この障害は「消化システムの誤作動」によって発生しました。紹介システムがこの施設における連携障害を引き起こしたのです。

そのデータセンターのバックアップシステムは即座に作動するはずでしたが、フィンランドの金融監督庁のM.レコラ氏によると、バックアップシステムの作動にいささか時間が掛かってしまいました。レコラ氏自身が陣頭に立って、何がその遅れを引き起こしたのか調査すると述べました。

その一方で、DigiPlexは、その問題を「極めて深刻」に受けとめていて、外部の専門家による「根本的な原因究明を徹底的に行っている」とコメントしています。

欧州の証券取引所にとって厳しい1週間になりました。月曜日には、欧州各国の株価指数を監督するEuronextのITシステムに不具合が発生し、その日の取引開始から37分間、トレーダーが取引開始レベルにアクセスできませんでした。


消火システムは、しばしばデータセンターをダウンさせる原因になりえます。
不燃性気体消火システムが障害の原因になる可能性として、噴出ガスが機器に衝撃を与え、データセンター機器に損害を与える恐れがあげられます。
このような障害は、2016年にルーマニアのING銀行のデータセンターで、昨年に英国の大学で、2015年にグラスゴーの市議会のデータセンターにおいて発生しました。

Microsoftでも昨年、定期的メンテナンス作業中に同様の障害が発生しました。この例では、停電を引き起こした原因はガスではありませんでした。そのシステムが作動した時、一連の自動保全機能が自動制御機能が作動します。まず、実際に火災が起きている場合に備えて、その施設の空気処理ユニットが閉鎖し、残留物への酸素提供を防ぎます。そしてデータセンターの気温が上がると、ITシステムの熱管理機能がオーバーヒートを防ぐために停止します。

– Data Center Dynamics
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