【短編小説】DCIM戦記：その２「続編：効率化への道」

秋の風が東京のオフィスビルの高層階を柔らかく包み込む中、村上隆一はまた一つの新たな挑戦に立ち向かう決意を固めていた。DCIMの導入による電力削減は大きな成果を上げたが、彼の目指すところはさらなる効率化と省人化であった。

村上は、これまでExcelで管理していたサーバールーム内のアセット管理をDCIMに完全移行することを決意した。膨大なデータと複雑な機器配置を手動で管理するには限界があり、人的ミスも避けられない。これらの問題を解決し、業務効率をさらに向上させるためには、DCIMの持つ高度な管理機能を最大限に活用する必要があった。

ある朝、村上はインフラチームを招集し、プロジェクトの概要を説明した。