
Crusoe、テキサス州スナイダーのEnergy Vault技術センターにモジュール式データセンターを展開
導入は今年中に開始予定
米国のエネルギー貯蔵企業Energy Vaultは、AIインフラプロバイダーCrusoeと提携し、テキサス州スナイダーにあるEnergy Vaultの技術センターにモジュール式データセンターを展開します。
両社によると、初期導入時は最大25MWのIT負荷まで拡張可能で、CrusoeのSparkモジュール式データセンタープロダクトが使用されます。導入は今年開始される予定で、Crusoe Cloudのマネージド推論サービスを含む事業拡大を支援します。
この契約条件の下、Energy Vaultは高密度コンピューティングの迅速な設置を支援するモジュール式の「powered shell(電力供給済みシェル)」インフラを提供します。両社は、電源があらかじめ整ったサイトとモジュール方式の展開モデルの組み合わせにより、納期を短縮し、需要の増加に応じた段階的な拡張を可能にするとしています。
Energy VaultのCEO兼会長であるRobert Piconiは、次のように述べています。「Crusoeは、明確な市場ニーズに応えています。顧客は、スケーラブルなコンピューティングを迅速かつ確実に提供されることを求めているのです。私たちの役割は、迅速な設置と安定した運用を可能にする重要なエネルギーインフラ基盤、すなわち『powered shell』を提供することです。この合意は、当社がAsset Vaultプラットフォームを補完するAIインフラ分野で商業プラットフォームを構築し、所有・運営(build-own-operate)戦略を新たな高成長セグメントへ拡大するうえで重要な節目となります。」
Crusoeは昨年6月に、Sparkモジュール製品を発表しました。このモジュール式ソリューションは、冷却設備、電力システム、GPU対応ラックを含むデータセンターの重要インフラを1つのユニットに統合し、AIコンピューティング向けに最適化されています。このシステムは、迅速な展開を想定して設計されており、モジュール構造によりスケールが可能です。
Crusoeの共同創業者で社長兼最高戦略責任者のCully Cavnessは、次のように述べています。「Sparkユニットの製造と、優秀なEnergy Vaultチームとの協業により、当社は、エネルギーを中心に据えた垂直統合型AIインフラというビジョンをさらに推進しています。このプロジェクトは、分散型低遅延推論、オンプレミス展開、グループ化された学習クラスター、データ主権を重視した展開など、幅広い用途でのモジュール式AIファクトリーの可能性を示しています。また、AI時代の電力制約という課題を技術革新と集中した実行によって解決するという、私たちの理念を共有するEnergy Vaultと協力できることを誇りに思います。」
Energy Vaultは、このパートナーシップがAIインフラ分野における同社の「Own & Operate(所有・運営)」ビジネスモデルの拡大を支援し、長期契約によるpowered shell展開を含むと述べています。
2018年に設立されたCrusoeは、当初暗号通貨マイニング施設の開発に注力し、米国7州で合計250MW以上の設備を構築することに成功しました。しかし近年、同社は、AIおよびクラウドデータセンター開発へと軸足を移しました。同社は現在、テキサス州アビリーンにある、OpenAIのStargateデータセンターキャンパスを開発した企業として最もよく知られています。
Energy Vaultは、バッテリー、重力、そして水素技術を用いたグリッド規模のエネルギー貯蔵プロジェクトを開発・運用しています。同社は、データセンター事業者向けにエネルギー貯蔵システムを提供する複数の契約を締結しており、特に2024年12月には、RackScale Data Centers(RSDC)と提携し、同社の新しいバッテリーエネルギー貯蔵システムを通じて、RSDCのデータセンターに2GW/20GWhの一次電力を供給することを発表しました。
その後、同社はPeak Energyと提携し、AI向けデータセンターおよびグリッド規模ストレージプロジェクト向けの専用エネルギー貯蔵アーキテクチャを開発しています。
この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。
















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