NTT、某ハイパースケーラーと130MWの容量リース契約を締結

シカゴ、ダラス、フェニックス、バージニアのサイトで契約

NTTは、米国において130MWのデータセンター容量リース契約を締結しました。

NTTは、同社のGlobal Data Centers(GDC)事業部門が、大手ハイパースケールクラウドプロバイダー(名称非公開)との間で、シカゴ、ダラス、フェニックス、バージニアにあるキャンパスにおけるスペースリース契約を締結したことを発表しました。

顧客の詳細や容量の拠点への割り当てについては公表されませんでした。

「これらの契約は、クライアント企業がデジタルトランスフォーメーションを推進するために必要なスケール、柔軟性、信頼性を提供するNTT Global Data Centersを信頼していることを示すもの」と、NTT Global Data CentersのCEO兼社長であるDoug Adamsは述べています。「AIの導入が加速する中で、クライアントは、高い計算負荷が求められるAIワークロードを、スピード、セキュリティ、サステナビリティを備えたインフラで支えるために当社に依頼しています。冷却技術の革新とハイパースケール設計の専門性を組み合わせることで、世界をリードするテクノロジー企業が高まるAI需要に対応し、長期的な成長とイノベーション戦略を推進できるよう支援していきます。」

NTTは、アジア、アフリカ、ヨーロッパ、米国にまたがる20か国で、合計150以上のデータセンター施設を運営しています。日本国外の施設の多くはNTT GDC部門を通じて運営されています。

過去1年間で、NTTは北米、EMEA、APACにおいて10件の新たな施設を開設し、370MW以上のIT容量を追加しました。同社は2027年までにデータセンターインフラへ100億ドルを投資する計画です。

今年初め、NTTは1GW分のデータセンター開発のために7つの市場で土地を取得しました。米国では、オレゴン州とアリゾナ州で土地を取得し、ヒルズボロとフェニックスのキャンパス拡張を進めています。

NTT 、Bengaluru 4を開設

またNTTは今週、インド・カルナータカ州において新たなデータセンターキャンパス「Bengaluru 4」を開設しました。

18エーカーの敷地に位置する本キャンパスは、デヴァナハッリのPrestige Tech Cloudキャンパス内にあり、完成時には3棟(4A、4B、4C)の22.4MW建屋により、合計100MW/67.2MWのITロードを提供します。本キャンパスは液冷にも対応しています。

NTTは2023年にPrestige Groupと協定を締結し、バンガロール/ベンガルールにキャンパスを開発する計画を進めていました。同社は本プロジェクトに約2億8,800万ドルを投資しています。

Prestige Groupはインドを拠点とする不動産デベロッパーで、住宅、商業、リテール、レジャー、ホスピタリティなどの分野に注力しています。今回の案件は、同社にとってインドのデータセンター業界への初進出となります。

Electronic Cityに位置するBengaluru 2は4.5MWのクリティカルITロードを提供し、Bengaluru 3は12MWのクリティカルITロードと5,800平方メートル(62,430平方フィート)のデータセンタースペースを提供しています。

バンガロール地域には、Web WerksとIron MountainのJV、Nxtra、STT GDC、Netmagic、CapitaLandなど、現在または計画中のデータセンターを有する企業が他にも存在します。

NTTは、デリーNCR、ムンバイ、ハイデラバード、コルカタ、チェンナイ、ベンガルールにおいて、合計265MWを超える18以上のデータセンターを運営または開発中です。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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