Gartnerが2025年の世界のパブリッククラウドのエンドユーザー支出を合計7,230億ドルと予測

Gartnerによると、パブリッククラウドサービスに対する世界のエンドユーザーの支出は、2024年の5,957億ドルから2025年には7,234億ドルになると予測されています。

Gartnerのバイス・プレジデント・アナリストであるSid Nagは、次のように述べています。「クラウドのユースケースは、クロスクラウドのフレームワークによってサポートされる分散型、ハイブリッド、クラウドネイティブ、マルチクラウド環境への注目が高まるにつれて拡大し続け、パブリッククラウドサービス市場は、2025年に21.5%の成長を達成します。」

同社は、2027年までに90%の組織がハイブリッドクラウドアプローチを採用すると予測しており、今後1年間で取り組む必要のある最も緊急な生成AIの課題は、ハイブリッドクラウド環境全体でのデータ同期であるとしています。

全体として、クラウド市場の全セグメントが2025年に2桁の成長率を記録すると予想されており、I&OリーダーがいかにI&Oを生成AI戦略に効果的に統合し、AIと生成AIインフラストラクチャを、エッジで稼働させる準備をする必要に迫られているかを浮き彫りにしています。

IaaSとPaaSの支出動向

高度なトレーニング、推論、微調整を必要とし、キュレーションされたプライベートでセキュアな、業界や業種に特化した生成AIモデルの成長は、パブリッククラウドサービスの支出を世界的に拡大し続けるでしょう。

2025年、企業はクラウドインフラストラクチャとプラットフォームサービス(CIPS)の効率性にますます魅力を感じるようになるでしょう。GartnerはCIPS市場を、IaaSとPaaSの機能が統合されたクラウドサービスとして提供されるフル機能のプラットフォームと定義しています。

Sid Nagは、「今日のワークロードは複雑であり、企業は開発、デプロイ、運用を簡素化する統合プラットフォームを求めているため、企業はCIPSを選択しています。現在も成長を続けているマルチクラウドの採用モデルも、CIPSへの支出を後押ししています」と語っています。

さらに、マルチクラウドを現実のものとするクロスクラウド統合フレームワーク(CCIF)は、CIPS採用モデルの重要な推進力となります。例えば、企業は高度なAIワークロードや、ユースケースに対応するため、クラウド間で連携された生成AI機能を求めます。

同社は、CIPSに対するエンドユーザーの支出は、2025年に24.2%成長し、3010億ドルに達すると予測しています。2025年には、IaaSとPaaSに対するIT支出の72%をCIPSが占めると予測され、2022年の70%から増加しています。

この予測によると、オーストラリアにおけるパブリッククラウドサービスへの支出は、2025年には265億豪ドルに達し、2024年比で20.5%増加するとのことです。IaaSとPaaSは、オーストラリアで最も急速に成長しているサービスです。

詳細および予測全文へのアクセスは、https://www.gartner.com/en/newsroom/press-releases/2024-11-19-gartner-forecasts-worldwide-public-cloud-end-user-spending-to-total-723-billion-dollars-in-2025を参照ください。

W.Media ( Nick Parfitt 記者)より抄訳・転載

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