FacebookがMetaにリブランディング
メタバースの構築を約束
ソーシャルメディア・広告企業のFacebookは、社名を「Meta」に変更したと発表しました。
同名のSNSサービスはもちろん、子会社のWhatsAppやInstagramも従来のままの名称で存続します。同社は12月1日から「MVRS」の株式ティッカーで取引を開始する予定です。
この新社名は、メタバース(持続的に共有される3D仮想空間を持つ仮想世界を指す、明確に定義の定まっていない言葉)への新たなフォーカスによるものであると説明しています。
同社は、ARやVRのハードウェア、ソフトウェア、コンテンツを制作するメタバース部門であるFacebook Reality Labsに、今年100億ドルを投じる計画であり、Oculus VRやスマートフォン用デバイスPortalもその一部です。この部門では、ARやVR、スマートフォンやパソコンでのメタバースの体験を想定しています。
CEOのマーク・ザッカーバーグは、ブログで次のように述べています。「メタバースの特徴は、まるで別の人や別の場所にいるかのような臨場感だ。他の人と本当に一緒にいると感じることは、ソーシャルテクノロジーの究極の夢だ。だからこそ、私たちはこれの構築に注力している」
さらに彼は言います。「私たちの願いは、今後10年以内に、メタバースが10億人に達し、何千億ドルものデジタルコマースをホストし、何百万人ものクリエイターや開発者の雇用を支えることだ」
しかし、今回の社名変更は、単に新たな取り組みを宣言するだけではなく、ビジネスにとって重要な時期に会社のブランドを再構築するという意味もあります。
ここ数週間、ウォール・ストリート・ジャーナル紙が、内部告発者であるフランシス・ホーゲン氏の文書に基づいて行った一連の調査により、同社が利益を最優先し、故意に危害を与え、そして発展途上国のユーザーの適正化にほとんど関心を示さない企業であることが明らかになりました。また、同社が若年層ユーザーの獲得や維持に苦労していることも明らかになりました。
今週月曜日には、複数の報道機関が同社の行動についてのさらなる多くの報道を行い、同社の広報危機はさらに深まりました。ホーゲン氏は、米国上院と英国議会の前でスピーチを行いました。
報道では、ユーザーの幸せや社会の構造そのものよりも、広告収入や持続可能ではない成長を優先する企業の姿が描かれていました。
ザッカーバーグは、Facebook Connectでの発表映像の中で次のように述べています。「私たちはこの取り組みに全面的にコミットする。これは私たちの仕事の次の章であり、インターネット全体のためになると確信している。私たちの戦略と実績は、コミュニティ、クリエイターの経済、開発者のエコシステムを成長させるために、持続可能であると信じるすべてを行うことを示している」
この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。
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