Medusa海底ケーブル建設に着工
ヨーロッパと北アフリカをつなぐMedusaの海底ケーブルの建設が始まりました。
今年7月3日に開始された本プロジェクトは、AFR-IX Telecom、Orange、欧州連合が出資し、Alcatel Submarine Networks(ASN)、Elettra Tlc、Medusa、Orangeの共同プロジェクトとして行われたものです。
建設工事はASNとElettra Tlcによって行われ、モロッコ、ポルトガル、スペイン、フランス、アルジェリア、チュニジア、イタリア、ギリシャ、キプロス、エジプトを結ぶ8,700kmの24対の光ファイバーケーブルとなり、1対あたり20Tbpsの容量を供給する予定で計画されています。
Elettra Tlcは測量を開始し、製造と設置は2024年から2025年にかけて行われる見込みで2025年第4 四半期には運用が開始される予定となっています。
Elettra Tlcの社長兼CEOであるDidier Dillard氏は、こう述べています。「Medusaのプロジェクト第1段階である海底調査と敷設の海洋工事を当社が手掛けることになり、非常に嬉しく思っています。当社はこの地域で非常に多くのケーブルの敷設と修理を手がけてきており、この地中海における将来的な通信バックボーンの建設に貢献できることを大変喜ばしく思っています」
ASNの営業マーケティング統括責任者であるPaul Gabla氏は、「Medusaの海底ケーブルを利用することで、情報通信インフラは大幅に前進します」と述べています。
Orangeは、フランスのマルセイユ、チュニジア、モロッコのケーブル陸揚げ局のインフラを提供しています。2022年10月に開通したAFR-IXバルセロナケーブルの陸揚げ局と、今後開通予定のアリカンテ港陸揚げ局にケーブルが陸揚げされ る予定です。
MedusaのCEOであるNorman Albi氏は次のように述べています。「当社はこの時点に到達するまでに3年以上取り組んできました。今回の偉業は、初期の段階から協力企業や欧州の機関など、当社を支援してくださった皆様のおかげです」
先月には、ケーブル敷設を支援するASNが新しいケーブル敷設船 「Ile d’Yeu」を発表しました。現在稼働中のケーブル敷設船は合計7隻で、うち5隻は海底ケーブル敷設専用船で構成されています。現在ASNでは、総延長750,000kmを超える海底通信用光ファイバーケーブルを用運用中です。
この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。
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