バルセロナ

Barcelona Cable Landing stationが稼働、2Africaケーブルを受信

新型CLSにもメデューサケーブル搭載が決定

スペイン・バルセロナに新しいケーブル陸揚げ局(Barcelona Cable Landing station:CLS)とデータセンターが開設され、2Africaケーブルがこの施設に陸揚げされるのを確認しました。

「地中海の新しいデジタルポートであるBarcelona Cable Landing stationは、サービスの準備が整いました!」 と、AFR-IXテレコムは先週LinkedInで述べています。

バルセロナ市東部のサント・アドリア・デ・ベソスにある2階建てのCLSは、380平方メートル(4,100平方フィート)のコロケーションスペースと2つのミートミールームを提供しています。このビルはTier IV規格で建設され、敷地内にソーラーパネルが設置されています。

今週、Metaによる 2Africaケーブルが新しいCLSに陸揚げされました。ASNのケーブル船Ile the Seynがケーブルのこの部分を敷設していました。

同社は昨日、「初の国際海底ケーブルである2Africaが、今朝Barcelona Cable Landing stationに陸揚げされた」と発表しました。

アフリカ大陸を一周する全長45,000kmの2Africa 海底ケーブルは、世界最長の光ファイバーケーブルで、3大陸を結ぶことになります。アフリカ、アジア、ヨーロッパの3大陸と33カ国を46の陸揚げ地点で結び2023年・2024年に開通予定です。

スペインとポルトガルのMetaのディレクターであるIrene Canoは、次のように述べています。「2Africaコンソーシアムの一員として、我々は2Africa海底ケーブルがバルセロナに到着したことを発表します。海底ケーブルは、人と大陸をつなぐグローバルなインターネットの基礎を築くものであり、現在のヨーロッパの発展にも大きな役割を果たすと思われます。2Africaはこれまでで最長の海底ケーブルとなり、教育、医療、ビジネスなどのサービスをインターネットに依存している地域社会にサービスを提供することになります。」

AFR-IXテレコムのCEOであるNorman Albiは、「最も重要な海底ケーブルシステムの1つである2Africaの局で運用を開始できることを嬉しく思っています」と付け加えました。「この場所の選択は、地中海の重要な上陸地点としてのバルセロナの競争力を示す一例です。」と述べています。

2020年11月に初めて発表されたバルセロナCLSは、同じくバルセロナを拠点とするAFR-IXテレコムの傘下となります。新CLSは、今後予定されているメデューサ海底ケーブルシステムの陸揚げ地点にもなる予定です。

2022年1月に発表されたAFR-IX所有のメデューサは、ポルトガルのリスボン、シネスとエジプトのポートサイドを結び、さらにスペインのバルセロナ、トレガディアロ、ザハラ、アラカン、モロッコのテトゥアン、ナドル、チュニジアのアルジェ、ビゼルト、アルジェ、コロ、フランスのマルセイユ、イタリアのマサラデルヴァロ、キプロスのエロスキプ、ギリシャのティムパキに上陸する予定です。この8700kmのシステムは24対のファイバーで構成され、480Tbps(1対あたり20Tbs)を提供します。AFR-IXは、このプロジェクトには3億2600万ユーロ(約374億円)が必要で、欧州投資銀行が1億6300万ユーロ(約18650万円)を一部融資する予定だと発表しています。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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