
液浸冷却企業SubmerがAIクラウド部門を立ち上げ
より高速・高密度・環境に優しいAIクラウドを提供する「InferX」を発表
液冷企業のSubmerが新たなクラウド部門を立ち上げました。
同社は今週、ソブリンAIクラウドサービスを提供する新たな事業部門「InferX」の設立を発表しました。
Submerはこの新しい部門が「コアとエッジインフラを接続するデュアルプレーン戦略により、知能化の時代を加速するために構築された、より高速で高密度、かつ環境に優しいAIクラウド」の提供を目指すとしています。
同社によれば、コアデータセンターは高密度GPUクラスターでの大規模トレーニングとホスティングを担い、一方エッジAIインフラは通信事業者や地域ネットワークを通じてユーザーに近い場所でリアルタイム推論を提供するとのことです。
「AIは重要な公益事業となりつつあり、エネルギーと同様に信頼性が高く効率的で主権的なインフラを必要とする」と、InferXおよびSubmerの創業者であるDaniel Popeは述べています。「InferXはその基盤を提供するために創設されました。真のAIユースケース実現に焦点を当てたAIクラウドプラットフォームを構築するのです」
同社によれば、InferX(注:米国に拠点を置く同名のサーバーレス推論プラットフォームと混同しないでください)は、Submer の液体冷却の専門知識と、その高度な AI 運用および提供能力を組み合わせたものとなるそうです。
InferX の施設や導入計画の詳細については明らかにされていません。InferX は、そのウェブサイト上で、液体冷却の GPU クラスターを備えた垂直統合型データセンター設計を採用すると述べています。
2015 年に Daniel Pope と Pol Valls Soler によって設立された Submer は、これまで屋内および屋外の単相液浸冷却ポッド、およびより大規模なコンテナ型ポッドを提供してきました。
今年初め、Submer はその業務範囲を拡大し、データセンターの建設に参入する計画を発表しました。同社の最初の 56MW 施設は、スペインのバルセロナに建設される予定です。
同社は最近、インドのマディヤ・プラデーシュ州政府と、最大 1GW の液冷式 AI データセンターを共同開発する覚書を締結しました。ただし、これらのデータセンターが Submer によって運営されるのか、それとも単に冷却プロバイダーとして同社を利用するのかは明らかではありませんでした。
この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。































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