AWS、初の中東リージョンをバーレーンで開設
”AWSのアベイラビリティーゾーンの総数は69に”
AWSは 初の中東クラウド リージョン をバーレーンで立ち上げました。
クラウドプロバイダーの標準的な慣例に従い、バーレーン・リージョンは地理的に離れた3つの アベイラビリティーゾーン で構成されます。
中東への進出
これはAWSにとって初めての中東リージョンですが、もちろん同社がこの地域のインフラに初めて進出したわけではありません。AWSはすでにアラブ首長国連邦のドバイとフジャイラに エッジ ネットワーク施設を構築しています。同社は、中東の大学のAWSトレーニングキャンプにも資金を提供しており、地域のインキュベーターやアクセラレータと協力してAWSのトレーニング等を実施しています。
今回バーレーンが追加されたことで、AWSは 世界中に22リージョン、69アベイラビリティゾーンを擁することになります。同社は、今後インドネシア、イタリア、南アフリカの 3つのAWSリージョンに9つのアベイラビリティーゾーンの配置を計画しています。 バーレーン・リージョンと同様、AWSはリージョン開設を予定する国にエッジネットワークを構築しています。ジャカルタ(インドネシア)、パレルモ( イタリア :シチリア島 )、ヨハネスブルグ(南アフリカ)にはすべてすでにAWS Edge拠点が構築済みです。
Amazon Web ServicesのCEO、Andy Jassy氏は、次のように述べています。「今、我々は他のAWSリージョンに匹敵する規模の高度でセキュアなテクノロジーインフラストラクチャを立ち上げ、中東地域での 人工知能( AI )や 機械学習 、 データ分析 、 IoT などの需要に活用できます。」
バーレーン政府のICT調達を担当するバーレーン情報・電子政府機関(iGA)によると、全政府機関の3分の1をAWSクラウドに移行する目的のようです。
iGAの最高経営責任者であるMohammed Ali AlQaed氏は、次のように述べています。「バーレーンはクラウド・ファーストの国になると公約しており、バーレーンでのAWSリージョンの立ち上げは私たちの目的達成を加速します。今年の12月までに、72の政府機関のうち30%をAWSに移行し、2020年6月までにほぼ全ての既存データセンターを停止する予定です。」
AWS は2017年にバーレーン・リージョンの開設計画を発表しました。当時、バーレーンの王子 Salman bin Hamad Al Khalifa 氏は次のように述べていました。「本日の発表は、バーレーンとその地域にとって重要な出来事です。これは、経済の多様性を加速するための技術を活用したイノベーションや起業家精神を推進している我が国のビジネス環境を後押しします。」
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