Amazon、バージニア州で高額の土地購入
土地評価額に対する6倍
Amazonは、バージニア州のデータセンター集積地にあるプライム(優良)区画を土地評価額に対する6倍の価格で購入しました。
Amazonが今回購入した土地は、すでに同社が40近くのデータセンターを建設した場所である首都ワシントンDC近辺のバージニア州ラウドン郡にあるおよそ90エーカーの土地(2つの区画)です。 郡記録局によると、19.7百万ドルで評価されている土地に対し、総額で118百万ドル(約125億円)を支払ったようです。
「これが今の状況です。データセンターはホットケーキのようにどんどん膨らんでいます。」とラウドン郡のLand Records OfficeのマネージャーであるErik Larson氏はDCDに語りました。
ホットスポット
ラウドン郡の記録によると、Amazonのデータセンター事業子会社のVadataが、ワシントンの境にあるダレス空港近くの89エーカー(360,000㎡)に対して116.4百万ドル(約123億円)を支払ったとを示しています。 この土地は投資会社のNova WPC LLCが元々所有していました。
また、郡の反対側にあるTrans-Dulles Complex と呼ばれるデータセンター 集積地で、別の3エーカーの区画も購入しました。Larson氏は、ここは優良な土地になった、と述べています。Vadataは投資会社のCPUS Sterling LPに対し150万ドルを支払い、土地を購入しました。 郡によるこの土地の評価額は60万ドルでした。
昨年ウィキリークスがリークした情報によると、Amazonは2015年時点でバージニア州に38のデータセンターを所有していました。 米国内およびその他の国で合計約100の施設となりますが、その半数近くがワシントン環状道路近くのバージニア州北部に集中しています。そこでは政府や米軍関係の請負業者が案件獲得を競い合っています。 またこの場所は2006年にAmazon Web Servicesの運用が開始された場所でもあります。
ラウドン郡の記録によると、Amazonは郡の東側の区画で1エーカー(=約4,000㎡)あたり約50万ドル(=約5,300万円)、より大きなダレス空港近くの区画で1エーカーあたり約130万ドル(=約1億3,700万円)を支払ったことになります。5月にDigital Realtyは、近くのラウドン町アッシュバーンで1エーカーあたり210万ドル(=約2億2,200万円)を支払っています。
ワシントン・ビジネス・ジャーナルは、地元の土地投機家チャック・クーン氏が2018年6月に2000万ドルで保険財団からこの土地を購入したと報告していました。 コロラド州に本拠を置くNova WPC LLCは、その土地を2019年7月30日に98.7百万ドルで購入し、同日Amazonに売却しました。 WBJは、クーン氏は近年440エーカーのイーストラウドンの土地を購入していたと報告しています。 彼はそれを既に100エーカー近く売却しました。
尚、AWSは本件に関する質問に回答していません。
Data Center Dynamics
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