NTT Com、データセンター建設/管理に特化した子会社を設立
NTTのインフラを支え、拡張することに注力
日本の通信大手NTT Communications(NTTコミュニケーションズ)は、データセンターの建設や資産管理、企業向けの コロケーション サービスにフォーカスした子会社であるNTT Global Data Centers Preparatory Corporation(NTTグローバルデータセンター準備株式会社)を立ち上げる準備が整っているようです。
新しい会社は、本社は東京に置かれるものの、世界中で事業を展開することとなり、2019年4月までには新しいデータセンターの建設を開始するのではないかと予想されています。
NTT Com自体は、日本電信電話株式会社の子会社です。世界でも最大の収益をあげる電気通信会社であり、株式は、日本政府が一部保有しています。
万事順調
今年始めにSynergy Research社が評価したところによると、NTT Comはコロケーションプロバイダーとして世界第3位に位置づけており、グローバル市場におけるシェアは6%にもおよびます。欧州、北米、オセアニア、アジアまで世界各国にへTier 1ファイバーネットワークを展開し、140以上のデータセンターを運営しています。
同社はここまで、新しいデータセンターを建設したり、あるいは戦略的な買収を行いながら、着実に成長してきました。
ここ数年では、欧州のホスティング・コロケーションプロバイダーである「e-shelter社」やマネージドサービスプロバイダー(MSP)である「Secure-24社」、そして米国のデータセンター事業社である「RagingWire社」といった企業などを買収していました。
今後、NTT Global Data Centers Preparatory Corporationは、データセンター建設や不動産やファイナンス事項の処理、設計や施工の領域におけるNTT Comのノウハウを活用していきます。NTT Comでクラウドサービス部データセンターサービス部門長を務めている松尾隆一氏の指揮のもと、同社はNTTグループの様々な部門を統合しながら事業を進めていくことになります。
NTT Comによれば、新会社は、米国、欧州そしてAPAC(アジア太平洋地域)を中心にデータセンタービジネスへの投資を加速させるつもりだといいます。NTTは今年すでに、事業の戦略的な再編成としてNTT Inc.(NTT株式会社)という呼称の持株会社とベンチャーキャピタル部門を創設しています。
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