DUG、15MWの液浸冷却式スーパーコンピュータ開発
石油やガスなどのコンピューティングを専門に扱うDownUnder GeoSolutions(DUG)は、Skybox Houstonの22,000平方フィートのデータホールに15MW規模の「Bubbaスーパーコンピュータ」を開設しました。
Bubbaは、現在単精度で30ペタフロップスの計算処理が可能です。システムが完全にデプロイされると、この液浸冷却式スーパーコンピュータは理論的には32ビット処理で250ペタフロップスの計算処理が可能になります。
Top500スーパーコンピュータリストの作成に使用されるベンチマークツールには、64ビット以上の浮動小数点演算が必要ですが、石油やガスなどの計算では単精度のワークロードを実行するだけで済みます。同社は2019年末までに、2つめのデータホールの建設を開始する予定です。
BubbaはIntelが昨年黙殺した高性能コンピューティングプロセッサ、Intel Xeon Phiの「Knights Landing」CPUを使用する予定です。DUGは現在行われている拡張計画のためにPhiチップを供給するというIntelの契約があると語りました。
DUGは、2021年までにSkyboxのスーパーコンピュータ施設をエクサフロップス規模(倍精度)を超えるまで拡張する作業が現在進行中であると主張しています。DUGのCTOであるPhil Schwan氏は、「我々は、初のエクサスケールコンピューティング機能を構築する競争の真っただ中にいます」と語っています。同年、DUGとは別に米国政府は5億~6億ドルの費用をかけ、初のエクサスケールスーパーコンピュータ「Aurora」と「Frontier」を立ち上げる予定です。
DUGのHustonスーパーコンピュータは、サーバをポリアルファオレフィン系誘電性流体に浸す「DUG Cool」と呼ばれる同社独自のシステムを使用する液体冷却式のものです。
DUGのMDであるMatthew Lamont博士は、次のように述べています。「当社は地球学的物理計算用に設計された250ペタフロップスのコンピュータから、ストレージ、物理ソフトウェア、およびサービスを含む独自のクラウド製品を提供しています。」
Data Center Dynamics
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