マイクロソフト、Lambdaと数十億ドル規模のクラウド容量契約を締結

マイクロソフトはAIクラウドプロバイダーLambdaの利用範囲を拡大し、GPUアクセスに関する新たな「数十億ドル規模」の契約を締結しました。

この契約により、マイクロソフトはNvidia GB300 NVL72システムを含む数万単位のGPUを利用可能となります。

契約の正確な金額や提供されるGPUの数については公表されていません。

「マイクロソフトとLambdaのチームが協力してこれらの巨大なAIスーパーコンピュータを展開して行く様子を見るのは素晴らしいことです」とLambdaのStephen Balaban CEOは述べています。「私たちはマイクロソフトと8年以上協業しており、今回の契約は両社の関係における驚異的な次のステップだと言えます」

今回のリース契約は、マイクロソフトが最近締結した数々の取引の最新の事例です。今週だけでマイクロソフトはGPUアクセス権を巡りIrenと97億ドルの契約を締結しており、10月にはNebius、Nscale、CoreWeave、およびLambdaとの過去の取引を含む、約330億ドル規模のコンピューティング契約を締結したと推定されています。

特筆すべきは、サティア・ナデラCEOがBg2 Podの最近のインタビューで、同社には現在電源を供給する電力が不足しているため、GPUが遊休状態にあることを明かした点です。

マイクロソフトの2026年第1四半期決算発表では、エイミー・フッドCFOが継続的な容量不足が問題であることを指摘して次のように述べていました。

「当社は数四半期にわたり容量不足に陥っており、この状況は続いています。追いつけると思っていたのですが、そうではありません。需要は増加しています」

当該四半期だけで、マイクロソフトはデータセンタースペースのリースに約111億ドルを費やしました。この金額にNeocloudsとの契約が含まれてるか否かは不明です。

Lambdaは今年9月、初のNvidia GB300 NVL72システムを稼働させ、当初はカリフォルニア州マウンテンビューにあるEdgeCloudLink(ECL)のデータセンターに導入しました。同月、NvidiaがLambdaから約18,000基のGPUをリースバックする契約を締結し、推定契約額が15億ドルに達したと報じられました。

2012年設立のGPUベースクラウドコンピューティング企業であるLambdaは、自社ウェブサイトによると全米15カ所のデータセンターを運営しています。同社は100万基以上のNvidia GPUと3GWの液体冷却データセンター容量の展開を目指しています。

同社はカリフォルニア州サンフランシスコ(ECL)、テキサス州アレン、オハイオ州コロンバス(Cologix)のデータセンターでコロケーションスペースをリースしていることが知られています。EdgexConneXはイリノイ州シカゴとジョージア州アトランタに同社向け施設を建設中。Lambdaはテキサス州プラノのAligned施設に入居予定。 またカリフォルニア州バーノンにあるPrime施設をSupermicroからサブリース中。ミズーリ州カンザスシティの施設にも入居が決まっています。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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