テレフォニカ、データセンター事業売却は7億ドルで決着か
~今後数週間のうちに、取引が終わるだろうと見込まれる~
El Confidential紙によると、スペインの通信事業会社テレフォニカは、同じくスペインを拠点とする資産管理会社Asterion Capital Partnersへ、データセンター事業を6.69億ドルで売却する可能性があると報告されています。
匿名情報では、25の全てのデータセンターに関して取引はすでに2社の間で成立しているそうで、ロイター通信もその風説を裏付ける情報を報告しています。(Reuters reports)
テレフォニカがデータセンター事業および施設の売却を検討しているという事実は、昨年から既に報告されていました。
スペインによる買収
テレフォニカは未だこの取引を認めていませんが、会社の事業報告書においては、交渉は次期段階に進んでいると述べています。テレフォニカはデータセンターを売却することによって、440億ドルもの借金を少しでも緩和できることを期待しているようです。
テレフォニカは、170の国に3.5億を越えるユーザーを持つ世界でも最大規模の通信事業会社の一つで、25のデータセンターを9つの国で運用しています。その内訳としては、スペインに8つ、ブラジル・コロンビア・エクアドルにそれぞれ3つ、ペルー・チリ・アルゼンチンにそれぞれ2つ、マイアミとメキシコに1つずつです。
Asterion Capital Partnersにとってこの取引は、スペイン企業への初の投資になります。また、同社は先月、ヨーロッパ諸国のインフラに対して更に5.77億ドルの投資をすると発表しています。
計画通りに進めば、テレフォニカは「資金獲得のためにデータセンター資産を売却した」多くの通信会社の1社になる予定です。
DCDでも何度かレポートしていますが、通信事業者によるデータセンター売却は近年目立っています。2015年にArkansas telco Windstreamは、TierPointに対して5.75億ドルでデータセンターを売却しました。2016年には、VerizonがEquinixへ36億ドルで、CenturyLinkは57のデータセンターをCyxteraの前身であるコンソーシアムに売却しました。2017年には、Tata Communicationsが3つのデータセンターをSTTに、そして昨年にはAT&T社が31のデータセンター施設をBrookfield Infrastructureに11億ドルで売却しています。
– Data Center Dynamics
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