ハワイ大学とOcean Networks、1億2000万ドルの海底ケーブルシステムを開発
ハワイ諸島がつながる
ハワイ大学(UH)とOcean Networks, Inc(ONI)は、ハワイの島々を結ぶ海底ケーブルシステムを共同開発しています。
このプロジェクトは Hawaiian Islands Fiber Link (HIFL)と名付けられ、州のブロードバンド構想である Connect Kakou に該当するものです。
この海底ケーブルには約1億2000万ドルの投資が必要と見込まれています。資金の一部は連邦政府の補助金で賄われ、残りはONIがプライベートエクイティと有担保債務で賄うことになっています。
このケーブルシステムはキャリアニュートラルでオープンアクセスであり、オアフ島、ハワイ島、マウイ島、カウアイ島、ラナイ島、モロカイ島に敷設される予定で、2026年の運用開始を予定しています。ファイバーは24対で、設計寿命は25年です。
ONIはまた、島間ケーブル・システムの供給、建設、運営、保守にも責任を負います。
「この島間ケーブルシステムは、技術インフラに対する連邦政府の一世一代の投資を活用し、ハワイ州を長期的な経済成長に導きます。その結果、ネットワークはすべての通信事業者に開放され、医療、教育、研究、公共サービス、商業、政府用途をサポートする将来予想される大容量需要など、あらゆる通信事業者や企業のトラフィックをサポートするのに十分な堅牢性を持つことになるでしょう」。 と ハワイ州知事の Josh Green は語っています。
このプロジェクトは、ハワイ大学情報技術システム局が監督し、同大学研究法人の支援を受けます。
「Ocean Networksと提携できることを大変嬉しく思います。Ocean Networksのチームは、特にここハワイで重要な業界経験を持っています。ハワイと未来をつなぐ重要な役割をUHが担うことは光栄です」。 と、UHの情報技術担当副学長兼CIOのGarret Yoshimiは語っています。
ハワイの島々には、Paniola Cable Network、Hawaii Inter-Island Cable System、Asia-America Gateway、SEA-US、Telstra Endeavor、Southern Cross Cable Network、Hawaiki、Honotua、Japan-U.S.などの海底ケーブルが陸揚げされています。
ハワイ島ファイバーネットワークとして知られる1997年のケーブルシステムは、今回発表されたHIFLとおそらく同様のルートで島々を横断し、カウアイ島とオアフ島を結び、さらにオアフ島とモロカイ島、マウイ島、ハワイ島を結ぶ2本目の支線があります。
2023年10月に発表された太平洋諸島への延長計画により、ハワイもHawaiki Nui 海底ケーブルに接続さ れます。どの島が含まれるかはまだ特定されていません。
ONIは以前、フロリダとパナマを結ぶ3億ドルのCaribbean Expressケーブルを手がけています。
この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。
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