Vodafoneがチェコの原子力発電所に5Gモバイルプライベートネットワークを導入
Vodafoneは、チェコのテメリン原子力発電所で、発電コングロマリットČEZ Groupのために5Gモバイルプライベートネットワーク(MPN)を設置しました。
同通信事業者によると、試験的なこの導入はヨーロッパで初めてのことのようです。
プライベートネットワークは、発電所の屋外スペースに加え、生産部門の一部エリアをカバーしています。
Vodafoneによると、5G接続により、発電所内ではトランシーバーによる通信から脱却できるほか、「技術者の作業をサポートする拡張現実メガネへの道を開く 」ことができるとのことです。
MPNはまた、これまで接続が難しかった工場内のエリアにも接続範囲を拡大します。
Vodafone CzechiaのCEOであるVioleta Lucaは、次のように述べました。「公共ネットワークから完全に独立した当社のプライベート5Gソリューションは、すべてのユーザーデータとインフラが発電所独自のシステム内で安全に管理されることを保証します。」
「この技術は、このような重要なインフラの安全なデジタル化を推進する上で重要なものです。」
同社は、パイロットプロジェクトの結果とČEZが実施したその後の評価が、さらなるサイトでの5G MPNの展開に反映されるとしています。
ČEZの取締役兼原子力部門ディレクターのBohdan Zronekは次のように述べました。「原子力発電所の通信ネットワークの一部は、重要なインフラとして、外部ネットワークから完全に分離されていなければなりません。」
「そのため、停電が発生した場合の代替手段を常に確保しており、もちろん管理システムも外部とは完全に切り離されています。他のヨーロッパの事業者がほとんど4Gで動いている中、私たちはプライベート5Gネットワークを実際にテストしたヨーロッパで最初の原子力発電所です。」
Vodafoneは以前、チェコの自動車メーカー、Škoda Autoと国内最大級の自動車生産工場で5G MPNを開始しました。
今年初めには、同社のスペイン子会社であるVodafone Spain(その後、Zegonaに買収された)が、バレンシアのフォード生産工場にプライベート5Gスタンドアローンネットワークを展開しました。
エネルギー会社のEDFは、Ericssonとの提携により、フランスの原子力発電所にプライベートLTEを導入したことがあります。
この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。
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