Citi、米国テキサス州アービングにあるQTSのデータセンターに再生可能エネルギーを供給

今後10年間にわたり、QTSデータセンターに風力電気を供給

多国籍投資銀行であり金融サービスを手がける米Citi社は、テキサス州アービングにあるQTSリアルティ・トラスト社の大規模データセンターに100%再生可能エネルギーを供給することになりました。

QTSは2013年、Maxim Integratedの半導体製造工場があった土地建物を獲得してデータセンターへと改装しました。その面積は、2万1,367万平方メートルものレイズドフロアを含めると6万5,032平方メートルになります。

電力購入契約を利用し、同地では今後10年間にわたって、Flat Top風力プロジェクトによる200MWの出力のうちの15%が消費されることになります。その風力発電所は、2018年上半期には商用稼働の開始予定ですが、Innergex Renewable Energyの子会社であるAlterra Power CorpとBlackRock Real Assetsの両社によって運営されることになります。

風が吹くとき

「今回の契約によって、 再生可能エネルギー 資源と安定した価格が、我々の重要なデータセンターの一つに与えられることになります」と語るのは、アービングのQTSデータセンター長地域のT.ライト氏です。

「そして同時に、我々のエネルギー供給者と、事業の持続可能性にコミットする我が社が、密に連携することの価値も示すことになります」

Citi再生可能エネルギー取引部門長R.ポポビッチ氏はこう付け加えました。「企業は新しい体制を模索しています。ハイリスクな手法や長期間の電力購入契約にがんじがらめにされることは止めて、企業やプロジェクトそして仲介業者の中から、より魅力的な、新しいリスク分散の仕組みを進化させようとしています」

「QTSのような顧客が、再生可能エネルギーの購入量を増加するならば、今回の取引で使われるような枠組みが増々重要になり、再生可能エネルギーの市場規模を拡大させるのに重要な役割を担うようになるでしょう」

データセンター事業者にとって再生可能エネルギーの購入は増々魅力的になってきています。つまり、企業の良い評判や風力発電所や太陽電池パネルによる化石燃料よりも安定した価格の提供に好影響につながるからです。

– Data Center Dynamics
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