Telehouseがロンドンのデータセンターに液冷ラボを開設
ベンダー4社と協力して技術を紹介
Telehouseは、冷却技術ベンダー4社と提携し、ロンドンのデータセンターに液冷ラボを開設しました。
Accelsius、EkkoSense、JetCool、Legrandの4社の液冷技術は、同社のLondon DocklandsキャンパスにあるTelehouse Southで展示されます。
Telehouseによると、このプロジェクトにより、「顧客は最先端の液冷ソリューションを探求し、ニーズに最適なソリューションを見つけることができる」とのことです。
Telehouse Europeのエグゼクティブ・VP兼ジェネラル・マネージャーであるMark Pestridgeは、次のように述べています。 「当社の液冷ラボは、液冷技術の最先端分野で最も革新的で、経験豊富な企業との非常にエキサイティングなパートナーシップです。私たちは、高い効率性と持続可能性を求めるお客様のニーズに応える最高のソリューションを提供することをお約束します。」
Accelsiusは、熱除去に水を使わない非導電性冷媒を使用する二相式ダイレクトチップ冷却ソリューション、NeuCoolプラットフォームを展示します。Telehouseのデータセンターに導入されるAccelsiusのサーマル・シミュレーション・ラックは、ハイパワーサーバーを複製するシステムで、ユーザーはNeuCool技術によって提供される冷却性能と計算性能を制御、監視、測定することができます。
一方、昨年11月にFlexが買収したJetCoolは、同社のSmartPlate Systemというダイレクトチップ冷却システムをラボで提供します。このシステムは、冷却液をチップに直接噴射して冷却するもので、そのため同社は、最高出力のCPU、GPU、AIアクセラレータを扱うことができ、3,500Wを超えるSuperchipsを冷却し、マイクロチャンネルベースの設計を最大30%上回る性能を発揮するとしています。
Legrandは、1ラックあたり90kW以上の容量をサポートする、USystems ColdLogikCL20リアドア熱交換器を設置します。
AIを活用したデータセンター最適化ソフトウェアを提供するEkkoSenseは、革新的なEkkoSimの「what-if?」シナリオシミュレーション、空気側および液体側の監視センサー、分析とAIを活用したアドバイザリー、異常検出ツールを備えたWebベースのEkkoSoft Critical 3D視覚化をTelehouseの液体冷却ラボに展開します。
これにより、データセンターのパフォーマンスをより高度に監視できるようになります。同ベンダーのEkkoSoft Criticalプラットフォームは、すでにデータセンターに配備されており、冷却とキャパシティパフォーマンスの可視性が向上し、Telehouseのチームの管理負担も軽減されています。
Mark Pestridgeは、「ハイパフォーマンス、高密度コンピューティング、AIの成長によって生み出される課題は非常に重大ですが、私たちの協力的なアプローチと、先進的なデータセンターで実用的なものにしっかりと焦点を当てることで、真の成果が得られ、顧客や見込み客にさまざまな現実的な選択肢を提供できると確信しています」と付け加えています。
この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。
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