Global Switchがロンドン・ドックランズデータセンターで液体冷却スイート

最先端の冷却技術を実証

Global Switchは、ロンドンのドックランズにある同社のデータセンターで、液体冷却技術のショーケースを開始しました。

同社は6社のベンダーと協力し、データホールに導入可能なさまざまな液冷ソリューションを企業顧客にデモンストレーションするために、このスイートを設置しました。

London EastのGS2に設置されたこのスイートには、Liquidstack、SuperMicro、Vertivなどのベンダーが提供する単相式および二相式液浸冷却システムと、DLC冷却技術が展示されています。

液冷ショーケース

Global Switchは、コロケーションデータセンターでエンタープライズおよびハイパースケールの顧客にサービスを提供しています。同社のソリューション・エンジニアリング・ディレクターであるBen Ryderは次のように述べました。「最先端を行く当社の顧客は、当社がどのように液冷の導入をサポートできるかを知りたがっており、これは当社の柔軟性を示す方法なのです。」

「私たちは、さまざまな冷却技術や、同じスペースにさまざまな割合の冷却技術を収容できるようにビルを設計しています。」

「フロントエンドでは、クラウドプロバイダーやネオクラウドが、ラック密度の向上を推進しています。彼らは何が必要かを知っており、それを得る唯一の方法は液冷であり、GPUプロバイダーの推奨に従って動くことです。」

「私たちがやろうとしているのは、次の新しい事象がどこから来るのか、どのようにそれを行うのか、開発を検討している企業のお客様を支援することです。これは一部の顧客にとってはまったく初めてのことであり、それを実際に目にすることで、目を見開かされると思います。」

「このスイートはGlobal Switchの運用チームにも利益をもたらします。それは彼らをスピードアップさせ、彼らが前進することを期待するものを理解するのに役立つでしょう。」

Global Switchのロンドンでの計画

Global Switchは現在、ドックランズにLondon EastとLondon Northの2つのサイトを運営しており、昨年、3つ目のサイトとなるLondon Southの建設計画を正式に発表しました。London Southは、27,000平方メートル(290,625平方フィート)に40MWを提供する予定です。

建設工事は現在進行中で、完成すれば同社のロンドンキャンパスは11万5,000平方メートル(120万平方フィート)、160MWとなります。

このキャンパスでは224MVAの電力が利用可能で、すでにCoreWeave用のH100とH200 GPUをホストしており、Global SwitchによるとNvidia製ハードウェアのヨーロッパ最大の展開であるとのことです。

Global Switchはまた、GS2を液冷用に改修中です。同社によると、3MWから12MWまでの建物内の複数のホールを対象に、場合によっては上げ床を撤去する予定だとのことです。

DCDは昨年1月、同社がオーストラリアでの事業をHMC Capitalに売却した後、英国での事業について投資家を探していると報じました。同社は、適切な不動産が入手可能になれば、現在のドックランズキャンパスに隣接するデータセンターの増設を検討する可能性があります。

同社の最高商業責任者であるMatthew Dentは、「我々は過去18か月間、グループ全体で投資を行ってきました。それにより、当社はAIに関する需要の増加を活かすための有利な立場にあり、同時に多様な顧客層のニーズにも対応できる体制を整えています」と述べています。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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