サウジアラビアがアラビア語特化型AIアプリHUMAIN Chatを発表

サウジアラビアの政府系ファンド公共投資基金(PIF)が所有するAI企業であるHUMAINは、アラビア語を第1言語とするAIアプリ「HUMAIN Chat」を発表しました。

同社はLinkedInへの投稿で、「HUMAIN Chatはサウジアラビアで開発され、ALLAMによって動作し、世界中のアラビア語話者のために設計されています。音声、バイリンガル対応、リアルタイムWeb機能を一つのシームレスなアプリに統合し、会話型AIの新時代がここから始まります」と述べています。

HUMAINは2025年5月にAIバリューチェーン全体にわたって事業運営と投資を行う統合型企業として設立されました。発表は、サウジアラビアの皇太子であり首相、そしてPIFの理事会会長でもあるMohammed bin Salman bin Abdulaziz殿下によって行われました。

HUMAIN Chatは、地域の人々の社会文化的ニーズに応える点でもユニークであり、イスラムの価値観に準拠しています。

さらに、HUMAIN Chatの基盤となる大規模言語モデル「ALLAM 34B」は、これまでに構築された中でも最大級のアラビア語データセットを使用しており、120人以上のAI専門家(うち35人は博士号取得者)によって開発されたと地元メディアは報じています。このモデルは、複数の方言で話されるアラビア語を理解することができます。

W.Media ( Deborah Grey 記者)より抄訳・転載

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