
ロシアのスパイ船が英国海域で海底ケーブルを監視している模様、軍用機にレーザー照射
英国国防相、ヤンタルの行動を「極めて危険な動き」と批判
海底ケーブルの測量で知られるロシアのスパイ船が、監視中の英国軍パイロットに向けてレーザーを照射しました。
ヤンタル号は英国の海域を調査してきた長い歴史があり、先週も英国の排他的経済水域に複数回侵入していました。
John Healey国防相は、次のように述べました。「今この瞬間も、ロシアの諜報船ヤンタル号が、スコットランド北部の英国領海のすぐ沖に停泊しています。ヤンタル号はここ数週間、英国の広範な海域に侵入しています。この船は、情報を収集し海底ケーブルをマッピングするために設計されたものです。」
「我々は、この船の動きを監視・追跡するために、イギリス海軍のフリゲート艦とイギリス空軍の P-8 航空機を配備しました。するとその間、ヤンタル号はパイロットにレーザーを照射しました。ロシアのこの行動は極めて危険であり、ヤンタル号がイギリスの海域に派遣されたのは、今年で 2 度目です。」
「ロシアおよびプーチン大統領に対する私のメッセージはこうです。我々もあなた方を見ており、あなた方の行動を把握しています。ヤンタル号が今週南下するならば、我々は準備ができています。」
ケーブルの測量に加え、ヤンタルはケーブルを切断したり盗聴したりする能力があると見られています。ロシアは公式にこの艦艇を海洋調査船と呼んでいます。
ロシア側は英国の声明を「挑発的」であり「軍国主義的ヒステリーのエスカレーション」だと主張しました。
ヤンタル号は昨年、アイルランド海域を調査し、ダブリン東部とマン島南西部の重要なインターネット・電力海底ケーブル及びパイプライン付近を航行しているのが発見された後、現地海軍に同行、監視されました。
ロシアの無人潜水機(UUV)もケーブル付近で複数確認されており、バルト海でもいくつかのケーブルが切断されていますが、ロシアがこれらの事件の背後にいることが決定的に証明されたことはありません。
2023年、英国は防衛目的と位置付けられた自国のケーブル船「RFAプロテウス」を発表しました。
今年4月には、英国初の多目的海洋監視艦(MROS)が正式就役し、今後さらに高度な艦艇の建造が計画されています。
この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。
















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