アイルランドのArt Data Centres クレア県での計画を12億ユーロに拡大

4億ユーロのデータセンター議案が議会の経済計画に組み込まれ、3倍の規模に

アイルランド西部で計画されているデータセンターは規模を3倍に拡大し、クレア県議会2040年経済計画の「重要な柱」となっています。

アイルランドのニュースメディアRTEによると、ダブリンに本社を置くArt Data Centres社は、145エーカー、130万平方フィート(12万平方メートル)の敷地に、最大200MWの電力を利用できる2階建てのデータホールを6つ建設する計画申請を提出する予定です。クレア県議会がこの提案を強く支持しており、2019年にエニス町の近くの土地をこのプロジェクトのために区画整理しました。当時、4億ユーロの データセンター の提案は、住民の反対に遭っていました。現在 12億ユーロ(14億ドル) の施設が申請予定です。

西側へのパワーシフト

RTEの報道によるとTom McNamara and Partners社の開発マネージャー、トム・マクナマラ氏は、アイルランド西部に建設することで、ダブリン周辺の送電網への圧力が緩和されると述べています。

「このデータセンターキャンパスの開発は、クレア県議会がエニス2040経済・空間計画(Draft Ennis 2040 Economic & Spatial Plan)の中で、変革をもたらす場所として明確に位置づけられており、アイルランドのエンタープライズ戦略におけるデータセンターに対する政府の役割にも沿っています。アイルランド国営送電事業社Eirgirdは、データセンターをダブリンや東海岸から離れた場所に設置することで、これらの地域の既存の送電網インフラへの負担を軽減することに注目しています。このようなプロジェクトは、他の地域で使用されていない送電網の容量を利用することができ、また、アイルランドの西部や南部で増加している再生可能エネルギーの開発を利用することで、クリーンな電力源を提供することができます」

ゴールウェイとリムリックを結ぶ高速道路M18のジャンクション13にあるトゥラ・ロードの敷地に対して10年間の計画許可を求める通知によると、垂直型農業用地のほか、6つのデータホールが設置される予定です。

2019年には県議会がこの提案を熱心に支持し、偶然にも同じトム・マクナマラという名前の議員が、データセンタープロジェクトは「金鉱を持つのと同じだ」と発言したとIrish Times紙が報じています。「エニス町とクレアのためのこのプロジェクトからの効果は、信じられないものになるだろう」(トム・マクナマラ議員は 精神科医として38年のキャリアを持つ 地域活動家であり、フィアナ・フェル党の元政治家)

この開発では250人のデータセンター関連の雇用を創出することが約束されており、2022年後半に開始される最初の建設段階では、6つのフェーズで約1,200人の雇用が創出されることになります。

計画によれば平屋建ての農家と8棟の農舎を解体し、最大高19メートルのデータセンタービル6棟を建設します。また地域の電力網から200MWの電力を供給するとともに、それぞれ25mの煙道を備えた18基の希薄燃焼天然ガスエンジンを備えた200MWのオンサイト・バックアップ・エネルギーセンターも設置されます。

この計画はロンドンのデータセンター建築業者ARC:MCのコリン・ハイドとHDRのロバート・ソログッドが設計を担当しており、2019年にデータセンターと発電インフラのためのゾーニングが行われました。

エニスは小さな町ですが、シャノン国際空港にも近く、電力やファイバーへのアクセスもあるため、地元の政治家はそこにさらなるハイテク開発を誘致したいと考えています。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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