ByteDance社、Volcano Engineでクラウドサービスを提供
Tiktokの親が新たな市場で噴火
TikTokを所有する中国の大手企業ByteDance(バイトダンス)社は、今週中に企業向けクラウドサービスを開始し、中国第4位のクラウドプロバイダーになることを目指していると報じられています。
同社は最近立ち上げたばかりの企業向けサービスブランド「Volcano Engine」を通じてクラウドサービスを提供すると報道されています。中国メディアによると、正式な立ち上げは12月2日に予定だったようですが、 Volcano のサイトには、すでにElastic Compute Service(ECS)を搭載したクラウドサーバーを提供するページがあります。
「ビジネスニーズに応じてリアルタイムにコンピューティングリソースを有効にして増減させることができ、ITメンテナンスコストを効果的に削減し、コアビジネスの成長を後押しします。」とサイトには書かれています(中国語からのGoogle翻訳)。
ByteDance社がVolcano社に資金を投入
TECHニュースサイトVerdictによると、ByteDance社は新しいクラウドサービスの存在を認めているものの、詳細はほとんど明らかにされていません。同社は2021年6月にVolcanoブランドを立ち上げ、中国でDouyin抖音やToutiao 今日头条 などの他のByteDance製品で使用されている推薦アルゴリズムと分析を製品化した初期製品セットを提供しています。ロイターは当時、TikTokがVolcanoクラウドサーバーの発売を計画し、アリババ、テンセント、Huawei クラウドなどのローカルクラウドプレーヤーに対抗すると報じ、中国メディアはByteDanceがVolcanoクラウドで4位に躍り出ることを望んでいると報じました。
中国のBaijia百家プラットフォームのアカウントであるSecurities Timesによると、発売に備えてVolcano Engineは11月16日に登録資本金を1,000万元から10億元(1,600万ドルから16億ドル)へと100倍に増やしました。この資金は親会社のByteDance社からのもので、同社も組織改編を行いVolcano Engineを6つのコアビジネスユニットの1つにしました。
ByteDance社は昨年、コンテナプラットフォームのCaiyun Technology社を買収し、Volcano Engine社に統合しています。
中国は世界第2位のクラウドサービス市場で、前年比50%の成長を続けています。
シナジーリサーチ社によると、ByteDanceはデータセンター市場で最大のハイパースケールプレーヤーの1つで、同社は2021年の世界のデータセンター支出で7位にランクされているといいます。
この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。
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